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ファミマ、バッテリー交換式EVトラックで店舗配送開始

バッテリー交換式EVトラック

ファミリーマートは、バッテリー交換式小型EVトラックの店舗配送における配送実証を、埼玉県三郷市にあるファミリーマート三郷中央定温センターを拠点としたエリアで開始する。

配送実証は、ファミリーマート三郷中央定温センターを拠点とし、埼玉県三郷市と八潮市を中心とするファミリーマートの延べ約80店舗に向けた1日3便の店舗配送コースにて実施。おむすびや弁当、サンドイッチなどの中食を中心とした商品配送を行なう。運用する車両は2台で、実証期間は'22年11月から'25年3月までを予定している。

同センターにバッテリーパック交換ステーションを設置し、EVトラックのバッテリーパック交換作業を行なう。バッテリー交換式小型EVトラックの利便性や実用性(電力費用・航続距離・温度管理)などを検証し、今後の導入拡大について検討する。また、バッテリー交換ステーションの屋根上に太陽光パネルを設置し、再生エネルギーとの連系についても検証する。

バッテリー交換ステーションとバッテリーパック
バッテリー交換式小型EVトラックと太陽光パネル

EVトラックは、通常バッテリーの充電に一定の時間を要するが、本EVトラックではバッテリーパックの交換が約3分で可能となるため、今後の商用車におけるEVトラックの普及促進に貢献することが期待されている。また、軽油使用の内燃車と比較してトラック1台あたり年間約6.1トンのCO2削減効果が見込まれるという。

バッテリー交換ステーションにてバッテリーパック(キャブと架装の間)を交換中

配送実証は、伊藤忠商事を代表企業として環境省に採択された「令和3年度バッテリー交換式EV開発及び再エネ活用の組み合わせによるセクターカップリング実証事業」に基づき実施されるもの。ファミリーマートは、同プロジェクトに実証事業のフィールド提供企業として参加する。