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スキャンのその先へ 手書きOCRやスマホカメラなどScanSnap新機能
2026年7月15日 08:00
PFUは14日、スキャナー「ScanSnap」と連携するクラウドサービス「ScanSnap Cloud」において、有料プラン「ScanSnap Cloud+」を提供開始した。あわせて、モバイルアプリ「ScanSnap Home」に、スマートフォンのカメラで紙文書を取り込める新機能「ScanSnap Camera」を追加した。
ScanSnap Cloud+は、既存のScanSnap CloudにAI機能「ScanSnap AI」を搭載したクラウドサービスの有料プラン。手書き文字を含むOCR機能や、文書内容に応じたファイル名生成、日時やメールアドレス、QRコードなどを検出してリンクを付与するリンク付きPDFの作成に対応する。
無料プランでは、ScanSnapから各種クラウドサービスへの直接連携や、4つの原稿種別に応じたクラウドサービスへの自動振り分けを利用できる。ScanSnap Cloud+では、これらに加えてAI機能を利用できる形となる。
ScanSnap Cameraは、スマートフォンのカメラで紙文書をスキャンできる機能。モバイル版ScanSnap Homeで提供され、背景除去や向き補正、カラー自動判別といった基本機能は無料で利用できる。
また、ScanSnap Cloud+と組み合わせることで、撮影時の影を抑える「影けし補正」や、紙面の折れやカーブによる歪みを整える「フラット補正」といったAI機能も有料機能として利用可能となる。
ScanSnap Cloud+では、S、M、Lの3種類の有料プランを用意。月額料金は、Sプランが980円、Mプランが1,980円、Lプランが2,980円。Sプランには1カ月間の無料トライアルも用意する。
ScanSnap Cameraの利用には、iOS 18以降、iPadOS 18以降、Android 12以降と、モバイル版ScanSnap Homeのバージョン4.0.0以降が必要となる。
なお、ScanSnap AIのAI処理はクラウド側で行なわれ、スキャンデータはサービス提供に必要な範囲で処理される。スキャンデータをAIモデルの学習目的で利用することはないとしている。
スキャンのその先へ
報道関係者向け発表会では、PFU 取締役 常務執行役員の宮内康範氏や、ドキュメントイメージング事業本部 グローバル戦略統括部 商品企画部 マネージャーの三浦唯氏などが登壇。新サービスの狙いや機能の詳細について説明した。
宮内氏は、ScanSnapが7月10日に1号機の発売から25周年を迎えたことに触れ、同シリーズのグローバル累計販売台数が約800万台を超えたことを紹介した。
同氏は、ScanSnapでは25年にわたり、ワンタッチで簡単に使えることを追求してきたと説明。ScanSnapはこれからのAI時代に向けて、スキャンしたデータをより高度に活用し、ユーザーの仕事や暮らしを便利に変えていく存在へ進化する必要があると語った。
同氏は新サービス開発の背景として、紙とAIにおける需要の変化を挙げた。同社が2月からコワーキングスペースなどで展開している体験サービス「ScanSnap Spot」の利用状況では、スマートフォンをかざすだけでスキャンできる機能「ScanSnap Go」が支持され、予想より高いスキャン需要が確認されたという。
また、同社が企画したAI活用コンテストにおいても、応募数が急増しているなど、紙を単に保存するだけでなく、業務データに直結させたり、AIで分析したりといった、スキャンのその先の活用を求める声が高まっていると述べた。このような需要や要望に応える形で、今回の新サービスが開発されたという。
三浦氏は、ScanSnap Cloud+やScanSnap Cameraの詳細を説明。基盤となるScanSnap Cloudは、ScanSnapユーザー向けに無料で提供されてきたクラウドサービスで、2015年の提供開始以来、スキャナーから直接クラウドサービスへデータを連携できるPCレスのスキャン体験などを実現してきた。
ScanSnap Cloud+では、ScanSnap AIにより、手書き文字を含むOCR、リンク付きPDFの生成、ファイル名生成に対応する。手書き文字OCRでは、領収書やメモなどに書かれた文字も認識し、活字と同様に検索できるようにする。
リンク付きPDF生成では、文書内の日時、メールアドレス、QRコードなどを検出し、カレンダーへの予定登録やメール作成、リンク先へのアクセスなど、次の操作につながるPDFを作成する。AIファイル名生成では、文書内容をもとにAIが適切なファイル名を自動で付与し、保存時や検索時の手間を軽減する。
ScanSnap Cloud+の3プランについては、利用できる機能に違いはなく、ScanSnap AIで処理できる月間ページ数によって分かれると説明した。なお、現時点では600ページ以上を扱うようなエンタープライズ向けプランは用意していないが、今後検討していくという。
ScanSnap Cameraは、紙をスキャンして電子化する間口を広げることを目的に導入された。質疑応答では、同機能がScanSnap本体の販売に与える影響について質問が出た。
宮内氏は、これまでもScanSnapの下位機種を投入するたびに同様の懸念が示されたが、25年間の歴史のなかで下位機種によって上位機種が売れなくなることはなかったと説明。同機能をスキャン未経験者に体験してもらうことで、さらなる市場の拡大を狙っているとした。
宮内氏は、ScanSnapの未来に向けた展望として、ScanSnap Cloud+が単なる機能追加ではなく、ScanSnapが暮らしや仕事をどのように変えていくのか、これからの50年に向けた第一歩であるとした。
「スキャンのその先へ」というテーマを掲げ、今後もハードウェアとソフトウェアの両面から、新たなスキャン体験を継続的に提供していくと語った。
発表会ではこのほか、これまでのScanSnapの展示や新サービスのデモも行なわれた。
































