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「デジタルコンテンツの流通革命」GMOがNFTマーケット8月公開

GMOインターネットグループは、NFTを活用したコンテンツの流通を行なうNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」のベータ版を8月にオープンする。年内には、世界中の誰もが利用できるようにした正式版をオープンする見込み。

6月16日には、GMOフィナンシャルホールディングス、GMOインターネット、サムライパートナーズなどとの共同出資でGMOアダム株式会社を設立しており、Adam(アダム)の開発・提供を本格化させていく。

NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」

Adamは、一般的な通信販売サイトのような使いやすいユーザーインターフェースと、利用しやすい決済方法を実装するNFTマーケットプレイス。8月にオープンするベータ版は、一部のアーティストのコンテンツを扱う限定的な形になる予定だが、年内のオープンを予定している正式版では、誰もが出品や売買ができる形になる見込み。

「デジタルコンテンツの流通革命」実現を目指す

GMOインターネット 代表取締役会長兼社長 グループ代表の熊谷正寿氏は、NFTの重要性について、自身の体験になぞらえて、インターネット、ブロックチェーンに続く「人生で3番目に衝撃的なできごと」と表現。現在のインターネットは、知名度を広げやすい一方で、コンテンツのコピーが氾濫するとアーティストやクリエイター、コンテンツホルダーが収益を得にくい“影の部分”あるとした上で、NFTはこれを解決し「デジタルコンテンツの流通革命」を実現できるとした。この日の説明会も、クリエイターや著作権者などのコンテンツホルダーに、「NFTの可能性にぜひ気づいてもらいたい」という意図で開催したという。

アダムが提供するNFTマーケットは、こうした背景から、8月開始予定のベータ版ではファンコミュニティが形成されている、あるいは形成されやすいジャンルを中心にスタートする予定。具体的にはスポーツやデジタルアート、音楽、ゲーム、アイドル、電子書籍など。ユーザーは証明書付きのデジタルコンテンツを購入できるほか、オークション形式などで売買も可能になる見込み。

出品するアーティストなどの権利者は、設定を順に選ぶだけでスマートコントラクト(売買時の還元率といった契約内容)を作れるといった、わかりやすいUIで利用できる。このほか、NFT関連の手数料は最安クラスとし、ベータ版スタート時で日本語、英語、中国語(簡体字)の3カ国語に対応。イーサリアム以外のプロトコルへの対応といった新技術の取り込みも行なっていく。

将来的には、証券や保険、不動産、チケットなどにも対象ジャンルを拡大する予定とし、関連企業に参加を呼びかけている段階としている。

熊谷氏は、海外を中心に広がっているNFTのマーケットプレイスはまだまだ使いにくいとし、通販サイトのように一気通貫で利用できる「最高のNFTマーケットプレイスをスタートする」と意気込む。

熊谷氏

説明会にはトークセッションとしてクリエイターやアーティスト、スポーツ選手も登壇し期待を語った。タレント/絵本作家/クリエイターの西野亮廣は、ビジネスモデルから生まれる表現方法もあるとした上で、制作した絵本を著作権フリーで提供した経験などを元に、インターネット上では成果物よりも過程や体験を売ることのほうが相性がいいと指摘。一方のNFTでは、ユーザー同士の売買でも権利者側に還元できる設計が可能で「出版社が、(ユーザー同士の)売買を推奨するかもしれない」と予想した。

歌手/アーティストのまふまふは、ライブチケットが高額転売され欲しい人に行き渡っていないことに問題を感じているとし、NFTでそういったことが防げるのでは、と期待を語った。

K-1プロデューサーの中村拓己氏は、スポーツとNFTは相性が良く、伝えきれていない魅力をNFTのコンテンツを通して、写真や特別な映像などいろんな形で提供できるのではないかと語る。格闘家の武尊選手は、NFTを通して選手の魅力やスタイルなど、一人ひとり違う部分を伝えて、格闘技界全体を盛り上げていきたいと語った。

説明会ではこのほか、各界からのメッセージとして、幻冬舎、秋元康、サマーソニックなどを手掛けるクリエイティブマンプロダクション、漫画家の夜麻みゆき、イラストレーター・作家の星灯れぬなどからのメッセージを紹介。幻冬舎は、坂本龍一、村上龍、原田マハ、西野亮廣をはじめとするクリエイターのNFTをAdamで発売するべく準備していることを明らかにしている。