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「LINEで応募」、誰でも受け取れるNFTデジタルトレカの実験

LINEは、アプリ「LINE」で提供するキャンペーンプラットフォーム「LINEで応募」において、NFTを活用したデジタル景品の実証実験を行なう。期間は8月31日~9月2日。

「LINEで応募」で行なわれる実証実験は、NFTを活用しながら、「LINE」のユーザーであれば誰でも簡単に扱えるデジタル景品を配布するというというもの。さまざまなキャラクターやコンテンツとコラボレーションする、オリジナル性の高いデジタルトレーディングカードの形になる。

実証実験では、クイズに回答すると先着で「BROWN & FRIENDS」のデジタルトレーディングカードがプレゼントされるキャンペーンを実施。期間中に日替わりでもらえるデジタルトレーディングカードを3枚集めると、シークレット版のデジタルトレーディングカードがプレゼントされる。

実証実験の3日間では、先着で20万枚のデジタルトレーディングカードを配布する予定で、各種検討事項の洗い出しを行ない、本格始動の準備を進める。

このデジタル景品は静止画だけでなく動画を組み合わせることも可能で、「LINE」アプリのユーザーなら誰でも受け取れる。NFTにより固有性や保有を証明でき、アイテムを自分だけのコレクションとして保持できる。また、LINEのユーザー同士なら交換も可能。LINEが提供する、NFTアイテムが取引できる「NFTマーケットβ」では2次流通も可能になっている。企業向けには、手軽に販促活動に使えるよう、システム開発の必要がないパッケージ化された状態で販売される。

「LINEで応募」は、アンケートへの回答や対象商品の購入で企業のキャンペーンに応募でき、景品を獲得できるサービス。これまでデジタル景品はLINEポイントが主流だったが、景品を通じて企業のブランドを訴求するといったことが難しく、スマートフォン用壁紙なども容易にコピーできてしまう点が課題だった。一方、NFTはブロックチェーン技術を用いて固有性や保有を証明できる仕組みで、コピー不可能なデジタルアイテムを実現するものとして各社で活用が始まっているが、キャンペーンなどに活用しようとしても、特定の暗号資産の導入や専用アプリのダウンロードが必要といった課題が残っていた。