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松竹「META歌舞伎」をNFTに メタバース空間で蘇る源氏物語

松竹は、メタバース空間と俳優の演技をリアルタイムで合成して演出する、源氏物語を題材とした歌舞伎「META歌舞伎 Genji Memories」(1月25日生配信終了)の分割したシーンを「META歌舞伎 NFT」として商品化し、4月16日正午から、NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」へ出品する。

「META歌舞伎 Genji Memories」は、バーチャルプロダクション(3DDCG背景やVFXと現実世界で撮影した映像をリアルタイムで融合する撮影手法)を用い、「源氏物語」を題材に製作した歌舞伎作品。平安時代を緻密に再現したバーチャルセットと歌舞伎俳優の演技をリアルタイム合成し、配信した。

歌舞伎俳優の中村壱太郎と中村隼人が参加。中村壱太郎は5役の女性を演じ分け、総合演出も務め、中村隼人は自身初となる光源氏役に挑んだ。脚本は「プリンセスチュチュ」「SHIROBAKO」「天地創造デザイン部」などを手掛けた横手美智子で、「呪術廻戦」「THE GOD OF HIGH SCHOOL」で演出を手掛けたアニメーターの西澤千恵が演出に協力している。

META歌舞伎 NFTは、META歌舞伎 Genji Memoriesのハイライトシーンを14本に分割した映像データのコレクタブルNFT商品。12本は、初回定額販売で価格は1万円。2本はプレミアム映像データとして15,000円からのオークション販売を行なう。

Adam byGMO プレミアムストア「META歌舞伎 Genji Memories」で販売し、決済方法はクレジットカード、銀行振り込み(日本円)、暗号資産(イーサリアム)。「歌舞伎の400年の歴史上初のメタバース空間での歌舞伎、初のリアルタイム配信となった希少な映像を、デジタル上でただ一人保有できる」としている。

松竹では今後、世界中の人に歌舞伎などの伝統芸能をはじめとした松竹や日本の“シアトリカル”なコンテンツを知ってもらい、楽しめるよう、デジタルを活用した幅広い施策を予定。NFTについては、マーケットプレイスへの商品出品のほか、他社とのコラボレーションや、表現者・クリエイターの支援などを目的としたプラットフォームのリリースを予定しているという。

©松竹株式会社
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