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100円ショップで作る“持ち運ぶ防災” 770円のミニ防災セット
2026年3月8日 09:00
地震や豪雨などの災害は、いつ起きてもおかしくありません。防災対策というと「家に備蓄しておく」「非常用袋を玄関に置く」といった“自宅前提”の備えも大切なのですが、実際に災害が起きる瞬間は、家の中とは限りません。
通勤中、買い物中、旅行中、子どもの送迎中、あるいは自動車で移動している最中。日常の延長線上で被災する可能性は普通にあります。そういった災害に備えて準備しておきたいのが「持ち運べる防災グッズ」です。大げさなセットを用意するというより、“その場をしのぐための最低限”を普段のバッグや自動車に入れておく、という発想です。
自宅で防災備蓄を揃えてきた筆者が意識しているのは、完璧を目指さないことです。持ち運ぶ防災は自宅備蓄とは違い、必要な装備をすべてそろえる必要はありません。完璧を求めてしまうと、普段の外出時に持ち歩く荷物よりも防災グッズのほうが多くなり、本末転倒です。
100円ショップで揃えるところから始める
まずは予算1,000円前後で考え、ショルダーバッグにも収まる程度のミニ防災セットを用意してみましょう。今は、ダイソーをはじめとした100円ショップでも防災関連グッズがかなり充実していて、“ちょい足し防災”を始めやすい環境が整ってきました。
ここで重要なのが限られたスペースに「何を」入れるか、です。「暗い場所で困らない」「連絡や情報収集が途切れない」「体温を守れる」「助けを呼べる」「最低限の衛生を確保できる」という観点で組み立てると分かりやすいです。
具体的には、ミニライト、ホイッスル、アルミブランケット、携帯トイレ、アルコールティッシュ、絆創膏、常備薬、飴あたりが実用的です。どれも小さく、重くなりにくく、日常のバッグに押し込めるサイズ感です。
今回は100円ショップのSeriaで、ミニ防災セットをそろえてみました。絆創膏は自宅にあるものを流用し、飴は近所のスーパーで購入したものですが、それ以外はすべて100円のアイテムです。かかった金額は770円。飴を含めても1,000円以内に収まる程度です。
- アルコールウェットシート
- アルコール消毒綿
- キャップ付きホイッスル
- キーホルダーライト
- 非常用トイレ(1回分)
- アルミブランケット(1枚)
- 塩ミルク飴(3つ)
- 絆創膏(3枚)
- 推し活ポーチ
収納には「推し活ポーチ」を使いました。中身が透明で一目で確認できるうえ、ぬいぐるみや缶バッジを入れる用途を想定したサイズのため、バッグの中でもかさばりにくく持ち運びやすいのが特徴です。いざというときにすぐ取り出せる点も、ミニ防災セットの入れ物として相性が良いと感じました。
このほかにも、鎮痛剤などの常備薬や小銭、緊急用の現金を少量入れておくのもおすすめです。すべてを詰め込む必要はありませんが、自分の生活スタイルに合わせて少しずつ中身を調整しましょう。
一方、自動車に積む防災は、より大きな体積を許容できるのが強みで、少し大きいものも置けます。たとえば給水バッグ、軍手、ビニール袋、ペットボトルの水や非常食などは車載向きだと思います。
持ち運べる防災セットを買うのも手
自宅の防災備蓄はもちろん重要ですが、それだけでは対応できない状況もあります。通勤中や外出先、車での移動中など、日常の延長線上で被災する可能性を考えると、「持ち運べる備え」は必要だと筆者は考えます。
今回のように100円ショップのアイテムを組み合わせれば、1,000円前後でも最低限の備えは整えられます。また、さまざまなメーカーから持ち運び用の防災セットも販売されているため、それらを活用するのも1つの方法でしょう。
重要なのは、まず「持ち運ぶ防災」を始めてみることです。一度にセットを用意する必要はなく、自分の生活スタイルに合わせて少しずつ中身を調整して揃えてみるのはいかがでしょうか。






