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エイベックス、NFT事業開始。バーチャルフィギュア“数量限定”販売

エイベックス・テクノロジーズは、NFT事業基盤「A trust」(エー トラスト)の提供を開始し、NFT事業に本格参入すると発表した。「バーチャルフィギュア」を数量限定で販売するサイト「ARSHOP」もオープンしている。

ARSHOPで現在販売されているバーチャルフィギュアは、キャラクターの3Dモデルデータなどで構成されるデジタルコンテンツ。表情やポーズ、ボイスといったコマンドも用意されており、アプリ「ARSTAGE」と組み合わせることで、自分だけのストーリーを作る、ARで写真を撮影するといった楽しみ方も可能になっている。

販売されているバーチャルフィギュアは、セガゲームスの二次元アイドルプロジェクト「Readyyy!」(レディ)のユニット、「RayGlanZ」(レイグランツ)から、宗像十夜、碓井千紘、香坂安吾の3人がラインナップされている。3Dモデルは、ミュージックビデオ「GO NOW!」を元にして作られている。価格は、キャラクター1体(ポーズやボイス込みのパック)が3,850円。各キャラクター300パックの数量限定販売となる。購入者にはA trustによる証明書が発行され、限定品であることや正統に入手したことを確認できる。

ARSHOPではまた、同じく「Readyyy!」のデュオ「La-Veritta」(ラヴェリッタ)から、上條雅楽、清水弦心の2人のバーチャルフィギュアを発売予定と案内している。

セガゲームスの二次元アイドルプロジェクト「Readyyy!」のユニット「RayGlanZ」の3人

エイベックス・テクノロジーズは、IPホルダーの権利保護を目的とした著作権流通システム「AssetBank」のプレ運用を開始しており、ARSHOPはこの仕組みを採用。デジタルコンテンツの販売に伴うライセンス料などが、IPホルダーに正しく還元される仕組みを実現している。A trustはブロックチェーン技術を活用した証明書の発行機能で、数量の管理や証明機能を提供する。

なおエイベックス・テクノロジーズによれば、A trustは広義の“NFT事業”であり、イーサリアム上で運用される狭義の「NFT」ではないとしている。このため、円などの法定通貨でコンテンツを簡単に購入できるのも特徴で、デジタルコンテンツの販売ショップを、ARSHOPのように「Shopify」を通じて簡単に構築することが可能になるとしている。

今後は、A trustのユーザー間取引の仕組みや、パブリックチェーンへの接続・利用についても検討していく。