いつモノコト

のぞみ7号車の新幹線オフィス「S Work車両」が快適だった

先日大阪に行く機会があり、JR東海のネット予約サービス「エクスプレス予約(EX予約)」でのぞみの指定席を予約しようとしたところ、ビジネスパーソン向けの「S Work車両」という席があることを知りました。

S Workは、パソコンでの作業やWebミーティング、電話などが気兼ねなくできる車両。東海道・山陽新幹線「のぞみ」7号車(普通車指定席)が該当し、おとな1名のみ予約できます。利用期間は通年ですが、GWや夏休みなどは対象外です。

今回は出張で大阪に行った訳ではないですが、パソコンで作業をしたかったので「S Work車両」を予約してみました。1人での新幹線移動にとても良かったので、どう良かったか紹介したいと思います。

「S Work車両」利用条件

S Work車両を予約できるのは、ネット予約サービスの「EX予約」と「スマートEX」の2つのみで、駅窓口などでは購入できません。料金はEX予約・スマートEXで普通車指定席を予約するときと同額です。筆者はEX予約で購入したので、東京-新大阪間は片道13,620円でした。

予約の流れは、普通車指定席を購入するときとほぼ同じ。EX予約にログイン後、乗車日・出発もしくは到着時刻・乗車区間を選択後、「指定席」「自由席」「S Work席」を選択する画面に移ります。

「S Work席」を選択した後、「座席表から指定する」をタップして現時点での空席状況を確認しながら、自分の座りたい席を選びました。窓側や前後に人がいない席など、希望の条件で座りたい席を選べるのはやはり便利です。

通常の「普通車指定席」を選択して座席を選ぼうとすると、S Work車両の7号車はすべて×表記で選択できないようになっています。

EX予約から購入しました。ログイン後、乗車日や降車駅を選ぶと、「指定席」「自由席」「S Work席」を選択する画面に移ります
左が「S Work席」、右が「普通車指定席」を選択したときの画面。同じ車両ですが、「普通車指定席」を選択すると7号車はすべて×表記になっていました

座席を選んだらそのまま購入し、あとは会員情報を紐づけたスマホで新幹線の改札を通って入場します。

「のぞみ」7号車のS Work車両に座ると、座席に「S Work車両のご案内」というリーフレットがありました。切符はおとな1枚しか購入できないので、他の乗客も1人で座っています。

Webミーティングや電話OKの車両なのでところどころで話し声は聞こえますが、そこまで気になりません。なおS WorkではWebミーティングの際は、ヘッドセットやマイクの活用を推奨しています。

「のぞみ」7号車に座ると、座席に「S Work車両のご案内」というリーフレットが入っていました

私もパソコンを開いて作業しましたが、キーボードの打鍵音が多少しても周りの目が気にならず快適でした。

S Work車両で良かったのが、1人客のみなので基本は静かなこと。また、使用した日が日曜日だったからかもしれませんが、他の車両と比べて空いている点も良かったです。自由席はほぼ満席で、他の普通指定席が6~7割ほど埋まっているのに対し、S Workは3~4割ほどの埋まり具合でした。

複数人でまとまって乗車する人もいなく、空いているときなら前後左右に人がいないこともありかなり快適です。

たまに通話の話し声は聞こえますが、1人客のみなので基本は静かです

なお購入可能期間は乗車日の28日前から、列車発車時刻の4分前まで。購入後、予約の変更は発車時刻前まで何度でも手数料無料で行なえます。

東北・北陸・上越新幹線にも、「新幹線オフィス車両」という名で同様のサービスがあります。こちらはJR東日本の管轄なので購入方法が異なりますが、1人で新幹線に乗るとき用に一度チェックしておこうと思います。

西村 夢音