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東海道山陽新幹線 "1.5席"使えるビジネスシート

JR東海とJR西日本は、東海道山陽新幹線内のビジネス環境を充実させる新サービスを10月20日より開始。「S Work車両」の充実を図る。

S Work車両は、ノートPCなどモバイル端末を気兼ねなく仕様して仕事をしたい人に向けた専用シートを設置した車両。現在は「のぞみ」7号車に設定されているが、これを拡充する。

新たに「S Work Pシート」を導入。7号車の一部の3人掛け席の中央(B席)にパーティションを設置し、A/C席をS Work Pシートとして設定する(合計10席)。これによりA/C席を利用する場合に、B席を半分ずつ使うことができるため、パーソナルスペースがより広く使える。

また、ノートPCの入力がしやすくなるよう、手前にスライドさせると傾斜するテーブルに改良する。従来のS Workシートは普通車指定席料金のみで追加料金は必要ないが、JR西日本によれば、S WorkPシートは通常の指定席に追加料金(1,200円)が必要になる。

対応車両も拡大。「ひかり」「こだま」でも7号車をS Work車両として運行を開始し、S Work Pシートシートも設定される。

そのほか、7月から順次、全座席のリクライニング角度を小さくし、後席のテーブルに干渉しにくくする改良を行ない、モバイル端末等を利用しやすくするほか、S Work車両のロゴマークを7号車の車両側面や客室・デッキ間の扉に掲出して、車両を判別しやすくする。

新たにN700S全編成に「ビジネスブース」を整備。現在は一部編成で試験導入されているが、利便性向上のための改良を加え、N700S全編成に本格導入する。改良項目としては、ブース内にスマホの急速充電が可能なUSBポート(Type-A/C)が追加。予約システムと連動した電気錠を新設し、予約の有無を表示灯によってわかりやすくする。

なお、試験導入中は無料だったが、本格導入後は有料となる。利用料金は30分まで200円/10分、30分超60分まで300円/10分。1回あたりの予約上限は60分。10月1日以降、整備完了した編成から順次導入される。