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御殿場市、イベント・食・自然を楽しむ「富士山の恵み産業パーク」

全体鳥瞰パース

静岡県御殿場市は、イベント・フェスを実施できる多目的芝生広場、常設や屋台の飲食店舗、樹林を生かしたキャンプ場や自然体験ができる場などを備える「(仮称)富士山の恵み産業パーク基本構想(案)」を公表した。整備予定地は東名高速道路 御殿場ICおよびJR御殿場線 御殿場駅から約1km。

主要幹線道路沿いに、富士山の恵みを最大限に生かした御殿場型経済・観光活性化の拠点となる、「道の駅」的な機能を持つ「沿道利便施設」を整備する計画。年間約1,500万人訪れる観光客を、通過型観光から着地型観光への促進を図り、観光交流客数、関係人口の拡大や地域経済の活性化につなげる。加えて、自然災害などへ対応できる防災の要となる施設とする。

整備予定地は、富士山や東名・新東名の両高速道路ICに接続する国道138号沿いに位置し、アウトレットなど主要な観光施設にも近接する。富士山との距離は約21kmで、整備予定地から良好に富士山を眺望できる。面積は約4ha。東京都心から御殿場駅までのアクセスは電車・高速バスとも約1~1.5時間。

整備予定地周辺への交通アクセス

「わくわくゾーン」「うきうきゾーン」「ゆらゆらゾーン」「いきいきゾーン」「じわじわゾーン」の5つのゾーンから導入機能群を検討した。

わくわくゾーンは「御殿場ならではのワクワクする体験や活動の場」という位置づけで、各ゾーンを繋ぐ多目的芝生広場を設置。日常的な利用から、大規模なイベント・フェスの開催も可能で、スポーツ、アウトドア、音楽、飲食、国際交流、自衛隊などのイベントを想定している。

わくわくゾーン(広場)と回廊のイメージ
建物と広場のイメージ

うきうきゾーンは「新たなゲートウェイの誕生で人流と情報の起終点となる場」という位置づけで、交通と情報発信の拠点となり、周辺の観光施設を結ぶ役割を担う。総合案内所や、駐車場、駐輪場、ドローン基地などが設置され、スマートモビリティや物流を含む交通拠点となる。

ゆらゆらゾーンは「ゆらめく水や灯りの中でゆっくりと心和む癒しの場」という位置づけで、樹林を生かした場づくり、揺らめく水や灯りの演出を検討。デイキャンプ、ドッグラン、自然体験、富士山の伏流水汲みなどを設置、実施する。

いきいきゾーンは「水の恵みを享受し味わい満たされる活力の源となる場」という位置づけで、常設や仮設(屋台)の店舗、飲食設置やイベント、マルシェ展開を検討。飲食についてはレストラン、カフェ、ベーカリー、醸造所などを想定する。

じわじわゾーンは「御殿場らしさを体現する地域のブランドを創造する場」という位置づけで、原風景と農業をテーマに御殿場ブランドの発信、シビックプライドの醸成に繋げる。

御殿場市では構想案に対する市民の意見を公募しており、意見を参考にしながら25年度から26年度にかけて沿道利便施設基本計画の策定を進める。