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ミズノ、プロが使った木製バット再生のデニムバッグ

ミズノは、プロ野球選手の使用済み木製バットをリサイクルし、バット再生デニムバッグ「侍ジャパンオーセンティックバックパック」を製作した。侍ジャパンの選手が26年2月のキャンプから使用するほか、ミズノ公式オンラインにて一般販売する。価格は33,000円。1月上旬予約開始、2月下旬発送予定。

これまで廃棄されてきたバットの不適格材や、プロ野球選手が使用した折れたバットを粉砕加工して生地にリサイクル。「選手たちの気持ちや達成した記録、歴史を背負い、ともに戦いへと挑んでいくという思いを込めた唯一無二のサステナブルなバッグ」としている。カラーはネイビー。

製造工程は、プロ野球選手から回収した使用済みバットを、細かなパウダー状になるまで粉砕を繰り返した後、パウダー状の木くずをシート状に加工。それを細かく切断して、スリット撚糸(ねんし)にする。スリット撚糸を藍色に染色し、織り、デニム生地へ加工。出来上がったデニム生地でバッグを仕上げる。

製造工程

ショルダーベルトにはミズノ独自の機能「スプリットストラップ」を採用。体への荷重を分散させ、荷物を軽く感じさせるという。また、肩の複雑な動きにフィットしやすい設計になっており、ストラップのずれを抑制するため、姿勢を保ちやすいとしている。

スプリットストラップと従来のショルダーベルトとの圧力比較(イメージ)

約53Lと大容量で、メイン収納にはバッグ上部のファスナーのほか、サイドのファスナーからもアクセスできる。バックパックを前に抱えたときにもメイン収納が開きやすいよう、背中側からファスナーを開けられる仕様とした。サイズは34×24×54cm。

サイドには水筒を入れられるポケット、小物を入れられるオープンポケットを装備。外側のパーツは取り外し式で、ネームの刺しゅうや、ジャケットを挟んで使うこともできる。また、ポイントにグラブ革も使用している。

裏地には、原着素材「DopeDyed(ドープダイド)」を使用。糸の材料となる樹脂の段階で染色し、その糸から生地を作ることで、一般的な染色に比べて水の使用量を削減でき、染色に使用される薬品や、染色工程のCO2の排出も抑制できるという。また、繊維自体に着色するため、色落ちしにくいという特長を持つ。

原着糸の着色工程(イメージ)
一般的なポリエステル糸の染色工程(イメージ)