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「AIリサーチ」のすべてがわかる! AIリサーチの教本【期間限定無料公開】
2025年12月25日 09:00
アンケート調査、顧客へのヒアリング、競合分析といった業務は、すべて「リサーチ」であり、あらゆるビジネスパーソンに欠かせない仕事です。これまでは高度な専門性を必要とする作業でしたが、生成AIが登場したことで、誰もが1クリックで専門家のようなリサーチを行なえるようになりました。
しかし、誰でも簡単に行なえるようになったからこそ、結果が似通ってしまうという課題も生まれています。生成AI時代にリサーチの価値をより高めるためには、AIの使い方や考え方に工夫が必要なのです。
この記事では、12月25日に発売する書籍『いちばんやさしいAIリサーチの教本 人気講師が教える生成AI時代の“差がつく”情報収集&活用術』の紹介を兼ね、複数の生成AIを連携したAIリサーチを実際にやってみます。1つのツールだけよりも、効率よく、より質の高い“差がつく”リサーチ結果が得られる様子を体感してみましょう。(インプレス 森岡彩乃)
リサーチでは複数の生成AIを使い分けよう!
世の中に存在するさまざまな生成AIは、アイデアを出すのが得意なAI、正確な情報源を提示するのが得意なAI、長文を要約するのが得意なAIなど、それぞれ得意分野が異なります。リサーチの工程ごとに最適なAIツールを使い分けることで、効率アップにつながるだけでなく、最終的なアウトプットの質も格段に向上します。今回は、「若者向けの新しいエナジードリンクの企画を立案する」という具体的なビジネスシーンを題材に、企画のアイデアをリサーチによって強化し、磨くために、複数の生成AIを組み合わせた連携リサーチに挑戦してみましょう。
まずは、発想力豊かなChatGPTに、アイデアの壁打ち相手になってもらいます。下記のようなプロンプトをChatGPT(https://chatgpt.com/ja-JP/)に入力します。↓
あなたは一流のマーケターです。10代~20代の若者をターゲットにした、新しいエナジードリンクのコンセプト案を、切り口を変えて10個提案してください。
ChatGPTが下記のようにコンセプト案を10個出してくれました。
(1)「夜型専用」エナジードリンク
(2)「学校・職場にバレない」エナジー
(3)「気合じゃなく、メンタル回復」系
(4)「推し活専用エナジー」
(5)「勉強×ゲーミングのハイブリッド」
(6)「自己肯定感が上がる」エナジー
(7)「映え特化・色が変わる」
(8)「週末限定・反社畜」エナジー
(9)「失敗しても立て直せる」エナジー
(10)「AI時代の集中力ドリンク」
ChatGPTが出したコンセプト案の中から、(4)の「推し活専用エナジー」が面白そうです。次に、正確な情報源を提示するのが得意な生成AIであるPerplexityを使って、市場の有望性を確認します。ここからが生成AIを使ったリサーチの本領発揮です。
Perplexity(https://www.perplexity.ai/)に次のようなプロンプトを入力してみましょう。ちなみに、Perplexityには日常的な質問に迅速にこたえてくれる「検索」モードと、学術論文や専門サイトなど幅広い資料から情報を収集し、より詳細なリサーチを行ってくれる「リサーチ」モードがあります。今回は「リサーチ」モードで依頼しました。
日本の推し活市場の規模と、今後の成長予測について、信頼できる情報源を基に教えてください。
推し活市場が顕著な成長軌道にあり、将来性があることがわかりました。
このリサーチ結果をより視覚的にわかりやすく伝わるように、GeminiのCanvas機能を使ってリサーチレポートを「インフォグラフィック」形式で出力してみましょう。プロンプト入力画面の[ツール]タブから[Canvas]を選択したうえで、下記のプロンプトを入力します。
以下のレポートを、インフォグラフィックにしてください。
(ここにPerplexityが出力したレポート結果をすべて貼り付ける)
しばらくすると、「インフォグラフィック」形式でまとめたリサーチレポートが出力されます。先ほどのリサーチ結果が、円グラフなどで可視化されました。これにより、プレゼンテーションの際などに活用できるような見やすいデータとなりました。
最後に、最新情報に強く文章力のあるGeminiに、企画書の構成案を作成してもらい、新商品企画リサーチを締めくくります。Geminiの入力画面に、以下のようなプロンプトを入力してみましょう。↓
推し活をしている人向けの新しいエナジードリンクの企画書を作成します。以下の要素を含む構成案を考えてください。
【ターゲット、コンセプト、競合との差別化ポイント、プロモーション戦略】
(Perplexityが出力したレポート結果をすべて貼り付ける)
すぐに企画書の構成案が出てきました。構成案の中には、商品名のキャッチコピーやターゲット、コンセプト、競合との差別化ポイント、プロモーション戦略がそれぞれ詳細に提案されています。
企画のアイデアや情報の信頼性が複数のAIを使ったリサーチによって強化し、磨き上げられました。各AIツールの得意なことをリレー形式でつないでリサーチを行なうことで、1つのツールだけを使う場合に比べ、はるかに質の高いアウトプットを効率的に生み出すことができるようになります。
このように生成AI時代のリサーチは、皆が手軽に行なえるからこそ、差を付けるための生成AIの使い方やその土台となる考え方を知る必要があるのです。本書で一緒に学びましょう。
生成AIを活用した次世代のリサーチ=「AIリサーチ」のすべてがわかる!
本書では、ここで紹介したような現場感のあるケースごとに、さまざまなリサーチ手法を紹介しています。書籍内ではほかにもAIツールを適材適所に使い分ける方法や、AIツールのリサーチにおける使い方、手元にあるデータをどのようにリサーチに活用するかなど、読んだその日から役立てられるTIPSが満載です。下記の通り期間限定で、一部無料公開キャンペーンも行ないますので、ぜひこの機会に試し読みしてみてください。
発売記念! 12/25~12/29の5日間、奇数章(1,3,5,7章)を無料公開!
『いちばんやさしいAIリサーチの教本 人気講師が教える生成AI時代の“差がつく”情報収集&活用術』の発売を記念して、12月25日~29日の5日間限定で全文無料公開を実施します。
冬休みに入られる方も、そうでない方も、ぜひぜひAIリサーチの凄さを体感してください!
<無料公開を行なう章>
Chapter1 生成AIをリサーチに活用するAIリサーチ
Chapter3トレンドリサーチにAIを活用する
Chapter5 UXリサーチにAIを活用する
Chapter7 AIを予測に活用する
<奇数章無料公開キャンペーン特設ページ>
https://book.impress.co.jp/items/cp251225
キャンペーン実施期間:12月25日(木)0時から12月29日(月)23時59分まで
・価格:1,980円
・発売日:2025年12月25日
・ページ数:208ページ
・サイズ:A5判
・著者:亀田重幸・國光俊樹
・内容
Chapter1 AIリサーチとは?
Chapter2 リサーチの基礎を学ぶ
Chapter3 トレンドリサーチで傾向や背景を可視化する
Chapter4 競合リサーチで自社の強みを最大化する
Chapter5 UXリサーチで顧客の声を発掘する
Chapter6 未来予測でAIを活用する
Chapter7 リサーチの深度を深めるAIツール活用法
Chapter8 顧客の本音を掘り起こす「問い」の設計







