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無印、寝具やカレー値上げ 家具の月額サービス本格化

良品計画は、無印良品とIDEEの一部商品の価格を改定(値上げ)する。改定日は1月13日および2月3日。主な商品は、大型家具、プラスチック収納、布団カバー等の布製品、食品等。また、2月3日より中型・大型商品の配送料を改定するほか、家具の月額定額サービスを本格化する。

価格改定の理由は、加速する原材料の価格高騰と円安の中、コストを吸収することが限界に達したため。値上げするのは無印良品の2023年春夏商品全体のうち約2割。残りの8割は価格を据え置く。価格改定の対象商品での値上げ率は平均約25%。

価格改定日は、大型家具、プラスチック収納、布製品、食品等が1月13日、生活・雑貨の小物商品等が2月3日。

価格は、ポリプロピレン収納ケース(引出式・横ワイド・大)が1,790円から2,290円。スモールバスタオルが790円から990円。バターチキンカレーが350円から390円になる。

なお、布団シーツ等の布製品は値上げする一方、価格改定前と同価格の代替商品の開発・販売も行なう。最廉価商品群のシングルボックスシーツ1,490円を継続するため、代替となる機能素材を用いた「乾きやすい寝装ファブリック」シリーズを開発した。1月12日より販売を開始する。

配送料は、中型配送品(スタッキングシェルフセット)が2,500円から3,000円に、大型配送品(脚付マットレス・ソファ本体木製フレーム)が3,500円から4,500円に値上げされる。

家具の月額定額サービスは、2月3日より対象商品を35アイテムから72アイテムへ大幅に拡大。新たに対象となるのは、木製ベッドや木製デスク、木製デスクキャビネットなど。1/2/3/4年の年単位の契約で、契約期間が満了後に、希望する場合はそのまま使用可能。返却された家具については、中古品として販売したり、再活用したりする。

料金は、木製ベッドの場合、4年契約で月額500円、購入する場合は19,900円。木製デスクの場合、4年契約で月額800円、購入する場合は34,900円。

月額定額サービスにより、高額の初期費用をかけて家具を買い揃えることなく、必要な家具を利用できるとする。同社では、良い家具は人から人へと伝承されるもの・メンテナンスして使い続けられるものという考えのもと、中古の家具があたりまえに活用される社会を構築したいとし、将来的に家具については、販売中心のビジネスモデルから月額定額サービスモデルへの転換を目指す。

また、プラスチック商品は、「リユース・リサイクル・代替素材商品への100%移行」を推進していく。2月中旬より、バージンプラスチックを利用した商品の代替素材商品として、紙を使った「硬質紙ファイルボックス」とリサイクルプラスチックを利用した「ポリプロピレンファイルボックス・ダークグレー」を販売。今後もリサイクル素材や代替素材を活用した商品を順次拡大し、移行を推進する。

リサイクル・リユースを推進するため、2月3日より一部を除く全店舗でのプラスチック商品の回収を開始。まず、無印良品のポリプロピレン商品、ポリエチレン商品から開始し、将来的には他社とも協力して、リサイクル市場を拡大していく。回収した中でメンテナンスしてリユースできる商品は、中古での販売も行なう予定。