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福岡・天神駅前に東⻄街区一体の複合施設 「天神ビッグバン」新プロジェクト

まちづくりのイメージ

福岡市は、「天神二丁目南ブロック駅前東西街区」において、新天町商店街をはじめとした5者共働の、複数街区にまたがるプロジェクトの計画概要書を受理したことを発表した。商店街・商業施設を低層部に構える複合施設を開発する計画で、東⻄街区区域⾯積は約2.2ha。2030年度の開業を目指す。

福岡市の天神地区で推進している、アジアの拠点都市としての役割・機能を高め、新たな空間と雇用を創出することを目指すプロジェクト「天神ビッグバン」における新たなプロジェクト。受理された計画概要書は、魅力あるデザイン性に優れたビルを福岡市が認定し、インセンティブを付与する制度「天神ビッグバンボーナス」の取得に向けて提出された。

今回の「(仮)天神⼆丁⽬南ブロック駅前東⻄街区プロジェクト」には、新天町商店街商業協同組合、新天町商店街公社、パルコ、⻄⽇本鉄道、三井住友銀⾏の5者が参画。所有する建物の⽼朽化が進む中、天神の賑わいを創出する重要な拠点として、耐震性の向上等により、将来にわたり安⼼・安全で賑わいのあるまちづくり実現を目指す。

歩⾏者と⾃動⾞が交錯する交通環境を改善するとともに、駅前の滞留および賑わい・憩い空間不⾜を解消するため、現状細分化されている街区の再編を行なう。また、広場や、地上の貫通通路や地下通路、上空通路といった安⼼・安全な歩⾏者ネットワーク、駐⾞場共⽤⾞路の東⻄接続等について、東⻄街区が共働して整備を⾏ない、複数街区にまたがる、段階的および連鎖的なプロジェクトとする。

敷地を⼀体化し⼤街区化することによる、⼤規模な敷地を活かした施設の導⼊や、⽼朽化している建物の耐震性向上を見込む。また、賑わい・活気を感じながら安⼼・安全に買い物・通⾏ができる空間を整備し、歴史を継承しつつ未来に向けた商店街・商業施設を低層部に形成。天神の中⼼地としての⽴地ポテンシャルを活かした、新しい⽂化・芸術を感じられる複合施設を目指す。

まちづくりのイメージ

面積は東街区が約7,900m2、西街区が約5,900m2。東街区の建物の築年数は、パルコ本館・三井住友銀⾏が築約86年(1936年竣⼯/三井住友銀⾏部分は1956年竣⼯)、パルコ新館が築約46年(1976年竣⼯)、新天町ビルが築約54年(1968年竣⼯)、⻄鉄福岡駅ビルが築約61年(1961年竣⼯)、⻄街区は新天町商店街が築約56〜68年(1954年〜1966年竣⼯)。

そのほか、感染症対応や環境負荷低減、まちの緑化、「Fukuoka Art Next」の推進等によるまちづくりへの貢献を⽬指す。Fukuoka Art Nextとは、福岡市美術館や福岡アジア美術館のこれまでの取組みをさらに発展させ、彩りにあふれたまちを目指すプロジェクト。