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アップル、OpenAIを提訴 ハードウェア開発で情報を不正入手
2026年7月11日 10:51
Appleは、元従業員2名とOpenAIらを営業秘密の侵害と契約違反で、カリフォルニア州北部地区連邦地裁に訴訟を提起した。ハードウェア開発を進めるOpenAIがAppleの情報を不正に利用していると訴えている。
訴状によれば、2名はいずれもAppleにハードウェア開発者として在籍していたが、OpenAIに移籍。その際にiPhoneやApple Watchなどの機密を持ち出したほか、退職後もAppleのネットワークにアクセスし、情報を引き出していた。
1名は、1月にAppleを退社。機密情報を保護する義務を課す機密保持契約を締結しているが、退職後もAppleから支給されたコンピューターの返却や退職面談の日程調整、Appleの機密保持リマインダーへの署名を求める連絡に応じなかったという。加えて、認証状の脆弱性により退職後もAppleのネットワークにアクセスできたことから、機密ファイルをダウンロードしていたという。
この中には、Appleのハードウェアに用いられる回路基板であるメインロジックボード(MLB)の製造や試験に関するプレゼンテーションなどが含まれている。また親しい同僚とも協力し、この同僚がOpenAIに転職することを支援したほか、機密情報のやり取りの発覚を防ぐために「LINE」を使っていたという。
もう1名は、元Apple Watchの製品デザイン担当バイスプレジデントで、ジョニー・アイブ氏が創業したio productsのOpenAIによる買収を経て、現在はOpenAIのCHO(最高ハードウェア責任者)を務めている。同氏は、OpenAIがApple社員を採用する際に、Appleの営業秘密や機密情報を悪用したという。例えば、OpenAIの面接中にAppleの内部プロジェクトのコードネームを使用し、Appleの機密プロジェクトの進捗状況を確認するなど、求職者から営業秘密を引き出そうとしたとする。
また、OpenAIの面接を受けるApple従業員に対し自身が携わった部品を持参するよう指示。面接を機密情報取得プロセスとして使っていたとする。
さらにAppleのマネージャー向けの機密情報管理のための内部文書を保持。これをOpenAI社内で活用し、Appleからの転職予定者に、Appleによるフォレンジック調査やセキュリティチェックなどについて通知。実際にAppleからOpenAIに移籍する従業員は、セキュリティ対策を回避しているという。
