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KDDI、「スターリンク」を法人向けに提供

KDDIはSpace Exploration Technologies(スペースX)と、国内の法人企業や自治体への衛星ブロードバンドインターネット「Starlink(スターリンク)」提供に関する契約を締結した。2021年9月に契約したau基地局のバックホール回線への利用に続く合意で、いずれも2022年内の提供開始を目指す。

Starlinkの通信衛星は、高度550kmの低軌道上に配置され、従来の静止軌道衛星に比べて地表からの距離が65分の1程度と低く、大幅な低遅延と高速伝送を実現したもの。2020年に海外でサービスが開始され、2022年夏から海上向けサービスも提供している。

今回の契約により、KDDIは「認定Starlinkインテグレーター」として、これまで通信環境の構築が課題とされていた山間部や島しょ地域、自然災害時などにおいて安定して高信頼な通信を必要とする法人企業や自治体向けにStarlinkを提供する。

KDDIは、2021年度に総務省から実験試験局免許の交付を受け、Starlinkの通信衛星と地上のインターネット網を接続するゲートウェイ局(地上局)をKDDI山口衛星通信所に構築。au基地局のバックホール回線への利用を含め、通信品質や性能を評価するための技術検証をスペースXと共同で行なっている。