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Y1000に対抗? 睡眠の質を改善する「ピルクル ミラクルケア」

ピルクル ミラクルケア(65ml×8)

日清ヨークは、「睡眠の質改善」による「日常生活の疲労感軽減」の機能を持つ機能性表示食品「ピルクル ミラクルケア」を発売する。「ピルクル ミラクルケア(65ml×8)」と「ピルクル ミラクルケア(195ml)」をラインアップし、発売日はそれぞれ9月26日、10月11日(ともに沖縄を除く)。価格は、65ml×8がオープンで店頭予想価格は320円前後、195mlが119円。

ピルクル ミラクルケアは、既存商品の「ピルクル400」が有する腸内環境改善機能に加え、睡眠の質を改善し、疲労感を軽減する機能を持つ機能性表示食品。着想から約3年を経て商品化に至ったという。

ピルクル ミラクルケア(195ml)

生きたまま腸に届くという「乳酸菌NY1301株」が600億個含まれる点が特徴。乳酸菌NY1301株が腸まで届くと、乳酸などの有機酸を生み出し、腸内環境改善に繋がるという。腸内環境改善には、排便回数の増加、善玉菌の増加、便のニオイの元となるアンモニアの減少といった効果がある。

なお乳酸菌NY1301株は、65ml×1本、195ml×1本ともに600億個。また、ピルクル400は400億個。

この腸内環境改善効果の結果をさらに発展させるべく、睡眠の質の改善と疲労感軽減の研究へと繋げている。具体的には、脳腸相関のメカニズムを想定して研究。腸が正常に働くと気分が良くなる、ストレスが減ると腸の働きが正常化する一方で、腸の動きが悪くなると脳が不安を感じる、ストレスを感じると腸の働きが悪くなる、という相関関係があるとする。

臨床試験では、ピルクル ミラクルケアを継続して飲んだ場合と、乳酸菌を含まないプラセボ飲料を継続した飲んだ場合とを比較。疲労感については12週、睡眠の質については4週で、軽減・改善の差が出た。

ピルクル400に比べて低カロリーである点も特徴。夜寝る前に飲むことの抵抗感を低減するためで、65mlあたり27kcal、炭水化物5.8gとなっている。

ピルクル400でメインとなっている小さな子供と家族が飲むというニーズに対して、ピルクル ミラクルケアでは30~40代の大人が自分のために飲むというニーズを主なターゲットとしている。65ml×8は毎日続けやすいサイズ、195mlは外出時や仕事中などに向けた飲みきりサイズとして提供する。195mlはコンビニエンスストアで展開。

大人が毎日寝る前でも飲みやすい味と量

プロモーションには、ピルクル400のテレビCMに出演中のお笑い芸人・錦鯉を起用する。

そのほか、8月31日よりイオングループで先行発売していたドリンクヨーグルト「毎日のむ血圧ケアヨーグルト」を、10月3日より全国(沖縄を除く)で発売する。価格はオープン。

機能性表示食品で、高めの血圧を下げる、事務的作業に伴う一時的な精神的ストレスの緩和、腸内環境の改善という3つの機能を有する。容量は900gで、1日コップ1杯(180g)の場合5日分。ターゲットは高血圧予備軍となる40代以上男性および60代以上女性。ヨーグルト製品は青いパッケージが多いことから、目立つよう真っ赤なパッケージを採用している。

ピルクル ミラクルケア(65ml×8)と毎日のむ血圧ケアヨーグルト

ピルクル400とY1000で急拡大の乳酸菌飲料市場マーケット

日清ヨークは、「株式会社ヨーク」であった1970年に日本で初めて飲むタイプのヨーグルトを開発・発売。1990年に日清食品グループの一員となり、1993年に「思い切りごくごく飲める乳酸菌飲料」としてピルクルを開発・発売した。

日清ヨーク 既存商品

乳酸菌飲料市場マーケットについて日清ヨーク 代表取締役社長 前田健二氏は、「長らく微減傾向が続いていたものの、2021年度にピルクル400を発売して好調に推移し、それに加えてヤクルトさんが10月に『Y1000』を発売して、大きく市場が拡大した」と説明。飽和状態の食品業界の中でも、乳酸菌飲料の市場は2桁のアップとなるなど注目されており、ピルクルブランドは6年連続過去最高売上を更新している。

また、効能別市場について、食品におけるストレス緩和・睡眠サポート市場は、他の効能と比べて伸長率が高いという。

ピルクルブランドでは多様な世代の健康課題をサポートするため、今後も新機能研究強化を推進する。

(左から)日清ヨーク マーケティング部 部長 犬飼美穂子氏、代表取締役社長 前田健二氏、開発研究所 所長代理 瀬川修一氏