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キリン、プラズマ乳酸菌で6社と連携。タモリ「免疫ケアは大事」

キリンホールディングスは、独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合した免疫機能の機能性表示食品を、大正製薬、常盤薬品、カンロ、森永製菓などの外部パートナー企業と連携してラインアップを拡大。昨年比2.2倍の全38商品を展開する。

プラズマ乳酸菌は、健康な人の免疫機能の維持をサポートするという乳酸菌。世界的に乳酸菌は免疫の司令塔を活性化することができないとされていた中で、キリンは2012年に世界で初めて免疫の司令塔(プラズマサイトイド樹状細胞/pDC)を活性化できるプラズマ乳酸菌を発表した。

製品化に向けては、消費者庁に機能性表示食品として届出後、2020年8月7日に日本で初めて“免疫”に関する届出を受理された。届出表示は「本品には、プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)が含まれます。プラズマ乳酸菌はpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています。」という内容で、健康な人の免疫機能の維持をサポートするとしている。

また、免疫対策市場は健康食品市場全体の成長率を上回り、継続的な成長が期待されているという。プラズマ乳酸菌関連事業では、1-8月販売金額が前年比約5割増と好調で、キリンでは市場拡大を見込み、菌体製造設備を増設し、'23年の年間製造能力を'22年比約2倍とする。

一方で、「免疫ケア」を習慣化できている人が少ないことを課題に挙げる。免疫ケアは一時的な対処ではなく習慣化することが重要であるという考えから、「免疫ケアの必要性をより多くの人に知ってもらう」「気軽に、習慣的に、免疫ケアに取り組めるようにする」という2つを実現するため、様々な企業・団体と連携し、プラズマ乳酸菌配合の機能性表示食品を拡大する。

機能性表示食品において、キリングループのキリン、ファンケル、小岩井乳業から商品展開を行なうほか、大正製薬、常盤薬品、カンロ、森永製菓、日本薬健、オリヒロプランデュの6社と連携。加えて、日本コカ・コーラとも製品の企画・開発を進めることも発表している。また、非機能性表示食品となるが、ペティオとの連携によるプラズマ乳酸菌を配合したペットフードをラインアップしている。

新たなパートナーとして新商品を発売するのは、大正製薬と常盤薬品。大正製薬は、粉末緑茶「免疫ケア」(2,800円 税別・以下同/10月3日発売)、のど飴「ヴイックスのど飴󠄀 Premium プラズマ乳酸菌」(330円/10月4日発売)、サプリメント「免疫機能サポート」(3,800円/10月12日発売)を発売する。常盤薬品は、「プラズマ乳酸菌 おいしい青汁」(6,500円/12月1日発売)を発売する。

大正製薬
常盤薬品

キリングループからは新商品として、サプリメント「キリン iMUSE 免疫ケア・良眠プラス」(1,278円/10月18日発売)、「キリン iMUSE 免疫ケア・内臓脂肪ダウン」(14粒入り:1,463円、30粒入り:3,037円/11月1日発売)を発売する。

また、プラズマ乳酸菌配合の生茶の商品名を「キリン 生茶 免疫ケア」(163円)に10月11日に変更、「キリン iMUSE ヨーグルトテイスト」と「キリン iMUSE レモン」(各163円)のデザインを11月22日にリニューアルして発売する。

そのほか、小岩井乳業からヨーグルト、ファンケルからチュアブルタイプや粒タイプ、カンロからハーブキャンディ、森永製菓からのど飴、プロテイン、ココアなど、日本薬健から青汁、オリヒロプランデュから蒟蒻ゼリーが販売されている。

小岩井乳業
日本薬健・オリヒロプランデュ

パートナーと連携しながら様々なタイプで展開することにより、人それぞれ習慣化しやすい商品を選択できる環境作りを目指す。また、東南アジア・米国・欧州への展開を加速し、国内外で2027年に菌体販売35億円、最終商品価格で500億円相当の市場創造を目指す

タモリ「タブレットが一番効きそうな気がするし、簡単」

発表会では、1年前より免疫ケア アンバサダーを務めるタモリさんが登壇。「いろいろ話を聞いて、免疫ケアは大事だなと思います」とコメントするとともに、いろいろな商品を試した結果、「タブレットが一番効きそうな気がするし、簡単」という理由で、継続していると話した。

また、CM出演を機会に知り合いから免疫ケアについて聞かれるようになったと、関心の高まりを実感していることを説明。タモリさんの健康の秘訣は免疫ケア以外に「寝たい時に寝る」「1日3食は食べない」「散歩の際は足を少し上げて歩くように心がける」があるという。食事は朝にしっかり食べる習慣があり「朝にすき焼きを食べることもある」と笑顔で話した。

タモリさんが出演する新CM