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ビックカメラ、新オリジナルブランド「ビックアイデア」 PB比率1割へ
2026年2月25日 17:42
ビックカメラは、新たなオリジナルブランド「ビックアイデア」を始動する。3月14日オープンの「ビックカメラ 池袋西口 IT tower 店」にて先行販売を開始し、4月1日から全国のビックカメラグループ各店舗および「ビックカメラ・ドットコム」で販売する。
ビックカメラでは、「オリジナルベーシック」「オリジナルセレクト」「HashTAG」の3つのオリジナルブランドを展開していたが、「ビックアイデア」に統合する。
ビックアイデアのブランド思想は「良いより、よくぞ。」「物欲を科学する。」。スペックが優れているだけの「良い商品」ではなく、消費者が商品を手に取った瞬間に「よくぞ出してくれた!」と感じる体験の提供を目指す。これを実現するため、販売現場で消費者と向き合ってきたことが蓄積された「なぜ人はそれを欲しがるのか」という膨大な洞察と、「物欲を科学する」という発想を軸に、商品開発の起点に据えた。
商品は、ドライヤーやヘアアイロンなどのビューティー家電から、スポットクーラー、炊飯器などの生活家電、PCスタンド、PDアダプターなどのPC・スマホ周辺機器、ハンディファンなどの季節家電、タオル、LED電球、電池といった生活用品や小物まで、幅広く展開する。
価格は、Karen Bloom Flow Dryerが9,980円、BI form 2way HAIR IRONが3,980円、インバーター付きスポットクーラーが69,800円、PDアダプターが2,380円など。
タオルは推し商品の1つで、“ためのタオル”シリーズとして展開。速乾性が特徴の「洗濯物を干す人のためのタオル」(480円/1,280円)、熱による縮みや型崩れを抑える設計の「乾燥機を使う人のためのタオル」(480円/1,280円)、キューティクルへの摩擦ダメージを軽減する設計の「髪をいたわる人のためのタオル」(1,180円)を展開する。
予定調和の買い物を脱して「こんなものがあったのか」を生み出す
ビックカメラは、ビックアイデアの発表会を実施。ビックカメラ 代表取締役社長 秋保徹氏や担当者によるコンセプト説明や、タレントの堀内健さんと朝日奈央さんをゲストに迎えたトークセッションを行なった。
秋保氏は近年の買い物体験について「ネット通販やレコメンデーションなどによって大きく変わっている。さらにAIが個人の好みを分析し、最適解をレコメンドしてくれる時代になった。これらが買い物や生活を便利にして、今後もその恩恵が大きくなっていくことは間違いない」と説明した。
ビックカメラもデジタル化を推し進め、より安心で便利な顧客体験の進化に取り組んでいるとしつつ、「テクノロジーがショッピングを効率化した半面、ある大切なものが失われやすい傾向にあるのではないか」との疑問を投げかけた。
秋保氏は「現在はかつてないほどに買い物が予定調和に陥りやすい時代」とし、コスパやタイパによって磨かれるサービスの素晴らしさは認めながらも「人間が根源的に持つ買い物の喜びをもう一度捉え直したい」と話した。
そこで必要となる価値は「探していたものがあった」と「こんなものがあったのか」の2つ。特に後者について、データ分析に留まらず、販売員の中でも上位の専門販売員のマイスターが開発工程に直接参画し、商品開発室の技術的な知見を融合させて、ビックカメラだからこそ生み出せる独自商品の開発を推進。価値提供を通じて、消費者にとってビックカメラが「買い物のレジャーランド」になることを目指す。
商品開発事業における数値目標は、2030年までに売上高1,000億円。これは現在のグループ売上の約1割を占める規模となる。
ビックアイデアの名称の由来についても説明。まず、ビックカメラがなぜ「ビッグ」ではなく「ビック」なのかについて、創業者が起業前にインドネシアのバリ島で出会った現地の言葉だという。姿かたちの大きい「ビッグ」に対して、「ビック」は中身を伴った大きさという意味を持つと話した。新ブランド名称は「中身を伴った我々にしかできない価値をお届けしたいという強い思いからビックアイデアと命名した」と説明した。
ビックカメラ商品本部 商品開発室 室長 有末航太朗氏からは、今後発売される商品についての説明があった。
ビックアイデアのキーワードは「物欲」。「物欲は暮らしをもっと良くしたいという希望であり、一人ひとり異なる個性ある感情」とし、「私たちは創業から47年という半世紀にわたって、対面での接客と提案を通じて向き合い続けてきた。その歴史が、ビックアイデアのブランド思想である『良いより、よくぞ。』を実現する力」と訴えた。
さらに、消費者の声をダイレクトに商品開発へつなげる取り組みとして、「欲の窓口」を開設。「こんな商品があったらいいのに」「こういう機能がほしい」といった“欲”を、SNS上で「#つくってほしい」のハッシュタグを付けて投稿すると、それをビックアイデアが受け止め、開発を検討する。有末氏によれば「お声がけして共同開発をオファーすることもあるかもしれない」という。
発売する商品についてはまず、Karen Bloom Flow Dryerをピックアップ。軽量、コンパクト、大風量の3拍子が揃った新世代のドライヤーが台頭している中で、同商品ではスペックには表れない、デザイン、カラー、収納性を備えたと紹介した。
また、タオルについては「ビックカメラとタオルは結びつきづらいかもしれないが、家電との関係性も切っては切れない」と説明。洗濯機との関係性にフォーカスしたタオルや、ドライヤーを用いたヘアドライのシーンにこだわったタオルを商品化した。
これらのタオルは、伊澤タオルと共同で開発している。「今後も社内だけではなく、その道のプロフェッショナルであるメーカーなどと組んで、様々な領域での価値創出に挑戦する」と述べた。
ブランドの商品展開については、年2回のペースで春夏・秋冬のシーズンコレクションとして投入を継続する。
ゲストを迎えてのトークセッションでは、タレントの堀内健(ホリケン)さんと朝日奈央さんが登壇し、自分なら「欲の窓口」にどんな投稿をするかをテーマに、有末氏に提案。朝日さんは「角ハンガーをスムーズに折る」、ホリケンさんは「逆電子レンジ」を挙げた。
朝日さんは、角ハンガーのピンチが絡んでしまうことが、毎回ちょっとしたストレスになるので、これがスムーズに開くものが欲しいと話した。一方のホリケンさんは、カレーライスや離乳食、ポテトサラダを作る時など、冷蔵庫に入れる前に冷ますための「温めるのとは逆のレンジ」が欲しいとアピール。有末氏は、実現するかどうかは別として、ともに検討の価値はあるものと評価した。
その後も、朝日さんからは「バラエティ番組の収録終わりで、真顔で帰ることになった日に背中をポンポン叩いてくれる、マッサージ機器としても使える癒しグッズ」「急に声をかけられ、相手の名前が思い出せない時に名前を教えてくれるイヤフォン」(有末氏の提案でメガネに変更)、ホリケンさんは「名倉潤のびんぼうゆすりで発電する機械」「ウォーキングや犬の散歩をしている時に人ん家のご飯がわかるスコープ」を提案。最後にホリケンさんは朝日さんのフリップに「耳毛カッター」と勝手に書き込み、朝日さんに「売ってますよ、これ。あと私、必要ないです」と突っ込まれるなど、収拾がつかない状態になったところで時間切れとなった。























