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八重洲・日本橋川沿いに東京駅へ繋がる歩行者ネットワーク

日本橋川沿いの低層部イメージ

東京建物は、中央区八重洲一丁目1番他で八重洲一丁目北地区再開発準備組合とともに推進する「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」について、東京都知事により市街地再開発組合の設立が認可されたことを発表した。12月中旬に実施予定の組合総会を経て設立される。

再開発では、日本橋川沿いの水辺空間を活用。東京駅と日本橋駅を繋ぐ歩行者ネットワークを整備する。河川区域内の護岸上部も活用し、日本橋川交流拠点の象徴となる重層的な広場空間を整備。日本橋川沿い5地区が連携して、水辺空間の入口となるゲート広場を設置する。

東京駅、地下鉄大手町駅と地下鉄日本橋駅を接続する地下通路の一部区間を整備し、東京駅周辺の広域地下歩行者ネットワークを強化。東京駅および地下鉄日本橋駅から日本橋川沿いへと向かう地上、地下、デッキレベルの歩行者ネットワークと縦動線を整備していく。

周辺の区道272号線および区道13号線も再整備。首都高日本橋地下化事業の実現に向けた各種協力を実施する。

国際競争力強化を目的とした金融拠点も形成。商談やビジネス交流、アフターコンベンションなど、様々なビジネスシーンで利用・滞在できる施設を整備する。周辺で整備が予定されている都市型複合MICE拠点と連携し、日本橋川沿いエリアの国際金融・MICE機能強化に貢献していく。

防災対応能力も強化。発電時の排熱を利用するコージェネレーションシステム(CGS)の導入や地域冷暖房施設のネットワーク化により環境負荷を低減する。CGSや非常用発電施設の整備により災害時の業務継続機能を強化。災害発生時の帰宅困難者受入れスペースや防災備蓄倉庫を設置する。

敷地面積は、全体が約9,260m2、南街区が約7,560m2、北街区が約1,700m2。延床面積は、全体が約179,100m2、南街区が約178,000m2、北街区が約1,100m2

予定工期は、本体工事着工が2024年度から、南街区竣工が2029年度、北街区竣工が2032年度を予定。