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キングジム、電子ペーパー採用のデジタルノート「フリーノ」

デジタルノート「フリーノ」

キングジムは、電子ペーパーディスプレイを採用したデジタルノート「フリーノ」の市場導入にあたり、クラウドファンディングサービス「Makuake」を利用したプロジェクトを開始する。Makuakeでは32,000円から38,000円のコースを用意する。目標金額は500万円。

キングジムでは、Makuakeを利用し、開発中の製品に対して、市場のニーズやユーザーからの意見・アイデアを募集して製品に反映させる取り組みを実施している。フリーノはその第4弾。Makuakeでのリターンでは全コース共通で本体1台と専用カバーのセットとなる。プロジェクトの実施期間は12月4日から2020年2月28日。発送は2020年4月末頃。

一般発売は2020年5月頃を予定。価格はオープンで、店頭予想価格は3万円強。専用カバーは別売で価格は3,000円程度としている。

フリーノは筆圧検知により、紙に書いたような書き心地のデジタルノート。画面には、E Ink製の6.8型電子ペーパーディスプレイを搭載。ワコム製デジタイザとデジタルペンを採用し、4,096段階の筆圧検知に対応したことで、紙のような書き心地としている。また、フロントライトを備えており、暗い場所でも利用可能。明るさと色温度も調整できる。

外形寸法は132×175×9.8mm。重量は約240g(ペン含む)。解像度は1,440×1,080dot(265dpi)。タッチペネルは電磁誘導方式+静電容量方式。容量は8GB。microSD、Wi-Fi対応。

本体にノート、ドキュメント、カレンダー機能を備え、約13,000ページのノートと約2,000ファイルのPDFドキュメント(1MB/ファイル)が保存できる。手で書くことで思考を整理できるほか、ファイル名やタグ機能で検索できるため、紙のノートにありがちな、書いた内容がどこにあるかわからなくなることを防ぐという。

ノートは作成時に横軸、TO DOリスト、方眼、デイリーなど12種類のフォーマットから選択可能。また、既存のフォーマット以外のものを4種類まで追加できる。カレンダーでは、メモを書き込む機能のほか、日付に紐付いたノートの作成が可能。

ノートのほか、PDFの閲覧や書き込みにも対応。保存したデータはPNG、PDF形式で、USBケーブルとmicroSDを利用してPCに取り込めるほか、Wi-Fiにも対応しており、Dropboxと連携できる。なお、Wi-Fiで利用できる機能は、本体のアップデートとDropboxとの連携のみ。

ドキュメント機能でPDFを表示
ノート機能では絵も描けるという

本体カラーはマットベージュのみ。デバイスにありがちなホワイトやブラックではなく、マットベージュを採用することで、文具としての親しみやすさを持たせたいとした。

フリーノ専用カバーも用意。ウォッシャーブルクラフトペーパーを使用し、使うほど馴染む経年変化が見られるという。専用カバーのカラーはブラウン、グレー、ブラックの3色。スタンドさせることもでき、卓上カレンダーのように利用することもできる。

専用カバー(グレー)
スナップボタンで固定してスタンドできる
卓上カレンダーのように利用可能
左からキングジム 常務取締役 開発本部長 亀田登信氏、電子文具開発部 東山慎司氏、ワコム テクノロジー・ソリューション事業部 シニア・ディレクター 掛晃幸氏