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テプラ最上位モデル、50mm幅と45m巻きのテープに対応

「テプラ PRO SR-R7900P」

キングジムは、ラベルプリンター「テプラPRO」シリーズで初めて50mm幅のテープに対応した最上位機種「テプラ PRO SR-R7900P」を2月20日より発売する。価格は59,800円。

SR-R7900Pは、テプラのPC・スマホ接続器の最上位機種となる。本体色はブラックのみ。従来の4mmから36mm幅のテープのほか、テプラPROシリーズで初めて、幅の広い50mm幅のテープカートリッジと、新開発で45m巻きの「EXロングテープカートリッジ」に対応した。

50mm幅のテープでは大きな文字印刷ができ、屋外での注意表示や案内表示などを目立たせられる。最大印字可能幅は47.9mmで、複数行印刷しても見やすく、多言語表示ラベルにも利用できるとしている。

50mm幅のテープはすでに「テプラGrand」で展開しているが、カートリッジの印字部分の強度等の問題から、テプラPROとは異なる規格のカートリッジを利用していた。今回、テプラPROの規格にあわせた50mm幅のカートリッジを開発。これにより、SR-R7900Pは従来の4mmから36mm幅のカートリッジとの互換性を持ちながら、50mm幅のテープに対応できたという。

テプラPRO用テープカートリッジ
50mm幅テープカートリッジ

EXロングテープカートリッジは、通常のテプラPROのテープ(8m)の約5.6倍の45m。大量印刷時もカートリッジ交換の手間が省けるとしている。また、通常のテープ(8m)を同じ分量使用するよりもコストを抑えられる。使用する際には、テープ部分を専用ケースに入れた上で、カートリッジを本体にセットする。

EXロングテープカートリッジがセットされた状態
使わないときはカートリッジ部分を専用ケースに収納できる

印刷速度は従来の最上位機種の約1.4倍に高速化。ラベルの余白は前後5mmに抑え、印刷した際の無駄な余白が少なくなったという。また、従来は修理での対応だった、カッター刃の交換ができるようになった。

50mm幅のテープに印刷された様子

ラベル作成には、専用のラベルソフト「SCP10」(Windows)、「SMA3」(Mac)やスマホアプリ「TEPRA LINK」(iOS/Android)を利用する。ラベルソフトはキングジムのWebページからダウンロードできる。テープを本体にセットすると自動で種類を識別し、適した設定で印刷。印刷フォーマットや特殊印刷メニューも自動で呼び出すため、各種設定にかかる手間が省けるとしている。また2月20日より、ラベルソフトで利用できるコンテンツを配信する。

接続方法はUSB、有線LAN、無線LANから選択可能で、PCやスマホと1対1で繋がるアクセスポイントモードと、複数のPC、スマホで接続できるインフラストラクチャモードを備えている。

SR-R7900Pの外形寸法は193×198×144mm(幅×奥行×高さ)。重量は2,900g(テープ除く)。電源はACアダプタ。ヘッド構成はサーマルヘッド(566dpi/300dot)、熱転写PRO印刷方式。カッターはハーフカット機能付きオートカッター(交換式)。

50mm幅テープカートリッジのラインアップは、白、透明、カラーラベル(赤、黄、緑、青)が、長さ8mで各2,750円。その他、屋外に強いラベル(黄・白/7m/3,750円)、マグネットテープ(1.5m/3,750円)、強粘着テープ(8m/2,950円)などを展開する。

EXロングテープカートリッジのラインアップは、専用ケース付のテープ幅12mmが7,200円、50mmが14,000円。詰替用は白と黄のテープ色を用意し、12mmが各4,600円、18mmと24mmが6,200円、36mmが8,800円、50mmが12,000円。専用ケースのみは3,100円。

EXロングテープカートリッジ各種

交換用カッター刃はテープカット用(SRC50TC)とハーフカット用(SRC50HC)を展開。価格は各3,400円。

交換用カッター刃
キングジム 開発本部 畑山優貴氏(左)、常務取締役 開発本部長 亀田登信氏(右)