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LINE Pay、単体アプリになる。パスワード不要ですぐ決済。平成最後の20%還元も

LINE Payは17日、LINE Pay専用アプリのAndroid版を提供開始し、LINEアプリを立ち上げずにコード決済が行なえるようになる。iOS版は近日提供予定。

スマホ決済・送金サービスの「LINE Pay」に専用アプリが登場。これまでのLINE Payは、LINEアプリのウォレットから立ち上げる方式で、コード払いの起動のたびにパスワードの入力の必要があった。新しいLINE Payアプリでは、このパスワード入力を不要とし、すぐにコード決済が行なえるようになる。決済額が税込30万円未満であれば、パスワードは不要(パスワード認証設定も可能)。

LINE Payアプリでの決済

お店がバーコードを読み取る方式(提示型:CPM)、ユーザーがQRコードをカメラで読み取る方式(ユーザー読み込み型:MPM)のどちらでも、一画面で対応できる。

さらに、クーポンやキャンペーン情報をわかりやすくまとめるほか、お店のマップも搭載。どこの店で使えるか、をよりわかりやすく提供していく。現状はQR/バーコード決済店舗のみマップに掲載しているが、順次QUICPay対応の店舗も掲載予定。物理カードのLINE Payカードの対応店舗のマップ掲載は今後検討していく。

クーポンを確認
マップ

また、マップ上でのキャンペーン対象店舗を表示したり、決済時にあわせてクーポンを適用できる「マイクーポン」も展開。アプリのリリース記念として、ファミリーマートやローソン、ポプラで100円OFF、松屋で200円OFFとなるクーポンなども提供する。

LINE Payアプリで決済を行なうと、「ラインペイ」と音で知らせる機能も搭載。この音はマナーモードにすると消せるという。

LINE Payアプリを立ち上げると、下部に「NFC」の文字も表示される。これはLINE Payの据え置き端末用のもので、同端末が導入される店舗で利用できる見込み。ただし、据え置き端末のNFC対応はこれまでほぼ告知しておらず、現時点ではこの点を訴求する予定はないとのこと。

なお、従来のLINEアプリからのLINE Pay利用も引き続き提供。LINE Payアプリは、店頭決済に利用する機能のみが別アプリ化されたもので、現金チャージなどはLINEから行なう必要がある。

iOSアプリの提供開始は近日中。「平成の間に提供できるか?」との問いに、LINE Payの長福久弘 取締役COOは、「近日中となっているので、早いタイミングで提供できるよう努力していきたい」と応じた。

平成最後の超Payトク祭はQR以外も20%還元。新アプリで上限アップ

また、大規模キャンペーン「平成最後の超Payトク祭!!!」も4月18日から4月30日まで実施し、毎回20%分の還元を行なう。3月の超Payトク祭と同様に、コード払い(QR/バーコード)のほか、非接触決済のQUICPayとLINE Payカード払いも還元の対象となる。

ただし、3月までは誰でも20%で、さらにインセンティブプログラム「マイカラー」のポイントもプラスされたが、4月のPayトクは支払い総額の15%分の還元プラス、マイカラー、7月までのコード払い3%上乗せを総合して最大20%となる。

期間内の総還元金額は5,000円。さらに新LINE Payアプリの利用者はこの上限額を1万円まで拡大する。還元分のLINE Pay残高付与は6月末を予定している。

お得と便利で「LINE Pay一択」を目指す

LINE Payの長福久弘 取締役COOは、平成は、「交通系電子マネーやおサイフケータイなどが普及した。令和はスマホ決済が普及し、お金のあり方そのものが変わる」と語り、「(キャッシュレスを)やらない理由をなくのすが最大の戦略。さらなる使いやすさと、さらなるお得を提供する」と語り、LINE Payの単体アプリ化と平成最後のPayトク祭りを紹介した。

LINE Pay 長福久弘 取締役COO

LINE Payの登録ユーザーは3,200万人で「国内ナンバーワン」と言及。2019年の目標として、月間アクティブユーザー(MAU)1,000万を掲げ、「使われる決済」を目指す。

その核となるのがPayトクキャンペーン。Payトク実施前の2018年5月のの比較では、コード決済のMAUは2,110%と大幅に伸びている。給料が入ったらキャンペーンが始まり、キャンペーンで付与された残高を使うというサイクルがうまく回っているという。さらなる「決済のアクティブ化」が次のフェーズで重要で、そのために取り組むのが「平成最後の超Payトク祭」となる。

LINE Payユーザーは3,200万
MAU 1,000万が2019年度の目標

新アプリの「使いやすさ」とキャンペーンの「お得」により、「使わない理由」を排除。加盟店の拡大とあわせて、決済サービスが乱立するなかでの「LINE Pay一択」を目指す。

LINE Payのアンバサダーには今田美桜が就任。新アプリやキャンペーンのお得をアピールし、「LINE Pay一択」をプッシュしていく。

今田美桜さん