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ゆびガジェット、辞書、やかん【私の2025】

【私の2025】編集部員が2025年に使って気に入ったモノ・サービスなどを紹介します。

SOXAI RING

「SOXAI RING 1」を2月から使っています。最近「SOXAI RING 2」に切り替わりました。指輪型デバイスは睡眠計測で寝ている時に着けていても煩わしさを感じることがなく、手首デバイスのような蒸れる・汚れるといった不満もなく、結果的に利用が長続きしています。リアルタイムのアラートはありませんが、活動量や健康系モニタリングは指輪デバイスに任せるスタイルに落ち着いています。腕時計好きの私には「普通の腕時計をあきらめなくていい」のも大きなポイントです。

カシオのG-SHOCK NANO

上記の「SOXAI RING」のおかげで腕時計が再び自由に選べるようになったのに、腕時計も指輪サイズになってしまったという製品。SOXAI RINGとG-SHOCK NANO、左右にどちらを着けるか問題が新たに起こっています。厚着する季節は腕時計のように手首をまくらなくて済むため、ネタ系アイテムかと思いきや意外にも便利です。あと、これを付けたまま名刺交換をすると、ものすごい確率で「あ、それカシオの指輪ウォッチですか?」と話題になることにも驚きました。

カシオのA159

A159WGEA-1JF

今年は“チープカシオ”をたくさん買いました。お気に入りは、A158の国内生産版である「A159」のゴールドカラー「A159WGEA-1JF」です。最近復権している派手めのゴールドカラーですが、これはブラックのフェイスが思った以上にアクセントになっていて、得も言われぬ大人びた雰囲気を感じます。カシオのゴールド系カラーのデジタルウォッチに共通していますが、液晶の反射板もゴールド寄りの色(黄色寄りの銀色)になっていて、よりレトロ感が出ているのもポイントです。

三省堂の新明解国語辞典

記事で紹介した3冊に「ジーニアス英和辞典 第6版」も加わった4冊体制になっています。ホコリを被ることなくコンスタントに使っています。曖昧だった解釈がスッと正される瞬間や、語釈が広がっていくのは楽しいですし、同じページのほかの語が目に入り知識が広がっていくのは辞書ならでは。「信頼できる情報源」「実はすごいコスパでは」という意味でも、1冊だけでもすごい満足度です。

野田琺瑯のアムケトル

電気ケトルを持っていますが、なんだかんだとメインで使っているのがホーロー製のやかん「アムケトル」です。沸くまでの時間が早いですし、ニオイ移りの心配もなく、特にお茶を淹れる際にはほぼ必須レベル。結果的にアムケトルばかり使っています。ホーローのきれいな本体色や仕上げはキッチンでの存在感がバツグンで、素手で扱える樹脂製のハンドルやフタのノブは奇を衒ったところがなく実用的。乱暴に扱わなければ、欠点らしい欠点に出くわさないとても優秀な道具です。

iFi AudioのGo Link Max

Spotifyがついにロスレス対応するというので、じゃぁスマホで環境を整えてるみるかと考え買ったのがiFi Audioの「Go Link Max」です。ちゃんと聴きたい時に使っている有線イヤフォンのプラグをバランス接続の4.4mmタイプに交換していたため、そのままではスマホに挿せないので、4.4mmジャックのあるハイレゾ対応DACが必要だった、という理由もあります。

ところが、ロスレス対応した直後のSpotifyアプリは再生時の背景ノイズが「サーーーー」とものすごいことになっていて、常用は断念することに(今は解消されています)。結局スマホローカル保存のハイレゾ音楽ファイルを「USB Audio Player PRO」(ハイレゾ対応アプリ)で再生し、「Go Link Max」経由で聴くという、ある意味従来型のスタイルで定着してしまいました。

近年増えているUSB-C接続の小型DACですが、ifi Audioのこれは下手なポータブルオーディオプレーヤーよりしっかりした音質だと感じます。全域が正確で、規律の取れた真面目な音作りとでもいいましょうか。もっとも、個人的に“尖ったこだわり”はもうなくなっているので(?)、「これで十分じゃん」とすっかり満足してしまっていることも大きいのですが。駅の改札でスマホのモバイルPASMOをかざすので、スマホにぶらさがるDAC本体やケーブルの取り回しに一工夫要るのが難点といえば難点です。

つい最近になって、一時期使っていた小型のDAP「Hiby R2II」のUSB-C端子にGo Link Maxを接続すると、DAC・アンプとして使えることに気が付きました。音楽ファイルの場所や再生部分がスマホではなく、より小型のHiby R2IIに置き換わる形です。Hibyは専用のスマホアプリでコントロールできるので(アルバムアートはBluetoothの仕様により一覧では表示されませんが)、難しいことをしなければ使い勝手は大きく変わらず、音質は今のお気に入りであるGo Link Maxのまま。スマホは再び有線から解放され改札通過もラクになりました。

SwitchBotのCO2センサー

ある夏の一コマ。自宅バルコニーの気温は41.9℃(!)

SwitchBotの製品はいくつか使っていますが、仕事机に置いたCO2センサーが活躍しています。設置当初は、ドアを締め切っているとCO2濃度がみるみる高くなっていくのに驚きましたが、換気に気をつけるようになって良かったと思います。冬は暖めた部屋の空気が逃げていくのでなかなか厳しい部分もありますが……。

バルコニーには屋外用の防水温湿度計をすでに設置済みだったので、これと組み合わせて、CO2濃度だけでなく自宅の外の気温・湿度も表示するようにしています。この連携も、自宅の外の気温が手元ですぐに把握できて便利です。

Realtekチップの10G NIC

PCのマザーボードのLANポートが2.5Gだったので、10Gのフレッツ光クロスを契約すると同時にASUSの「XG-C100C V2」(チップはMarvell製AQC113CS)を導入、PCIeスロットに挿して使っていました。ドライバ設定で「~offload」系を全部オフにするなど手を入れつつ、おおむね快適でしたが、安定性は完璧とまではいかず、夏場はNICのフリーズ→再起動という現象が稀に起こっていました。

Realtek製チップ「RTL8127」は低発熱がウリで、9月にPC Watchで紹介されていたのを見て、ノーブランド品ですが入手してみました。私の環境では、NASに大きなファイルを転送しようとするとNICがフリーズして再起動するという再現度100%の問題が発生しましたが、Realtekのドライバの詳細設定にある「フローコントロール」を無効にしたら解決しました。それ以外はデフォルトでも快適に動いて、今のところNICの変な再起動もなく安定しています。

太田 亮三