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御殿場アウトレットで空飛ぶクルマがデモ飛行 商業施設で初
2025年10月30日 17:32
三菱地所と三菱地所・サイモン、AirXは、10月30日に「御殿場プレミアム・アウトレット バーティポート」にて、「空飛ぶクルマ」と呼ぶeVTOL(電動垂直離着陸機)の実機によるデモフライトを実施した。国内の商業施設でeVTOLが飛行するのは初めてで、今後の社会実装に向けた重要なステップと位置付けている。
デモフライトは、東日本初の「バーティポート」である「御殿場プレミアム・アウトレット バーティポート」(静岡県御殿場市)にて実施された。バーティポートとはeVTOL専用の飛行場のことで、国交省の「バーティポート整備指針」を参考に整備され、5月に完成していた。
30日に実施されたデモフライトは、搭乗検査員を乗せて1周240mのコースの周回飛行を実施。飛行時間は約4分間で、2回実施された。機体は中国EHang製「EH216-S」で、垂直離着陸のほか、完全電動で自動飛行に対応する機体。
デモフライト当日は、離着陸や飛行の様子を一般客が間近で見られる見学会も開催。参加者からは、「空飛ぶクルマ」への期待や応援の声が寄せられたという。
eVTOLの活用は、都市部での渋滞回避や交通空白地域での移動手段、災害時の利用など、社会課題の解決策としてや、観光などで新たな体験価値を提供するといった、幅広い展開が期待されている。三菱地所は、オフィスビルや商業施設、ホテル、空港などを起点としたサービス活用も含めて、「空飛ぶクルマ」の社会実装に向け取り組んでいく方針。
eVTOL(電動垂直離着陸機)は、電動モーターと複数の小型プロペラ、コンピューター自動制御を組み合わせた、垂直離着陸が可能な都市向けの次世代航空機。



