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空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」が万博で飛行
2025年4月10日 14:05
空飛ぶクルマの開発を手がけるSkyDriveは、大阪・関西万博のメディアデーにて、自社機体「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の公開フライトを実施した。飛行は会場内に設けられた「EXPO Vertiport」で行なわれ、高度約5m、飛行時間は約4分間。パイロットは搭乗せず、自動制御とリモート操縦による運航を披露した。
同社は2023年に、万博の「未来社会ショーケース事業」におけるスマートモビリティ領域での運航事業者に選定され、機体開発を加速。2024年からは愛知県豊田市の自社飛行試験施設で試験飛行を重ねてきた。今回の公開は、2025年夏に予定される二地点間飛行や周回飛行に先立つものとなる。
同時に、同型初号機による豊田市での試験飛行の映像や、エンジニアによる開発ストーリーを紹介する動画も公開した。
「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」は、バッテリー駆動の垂直・離着陸できる機体で、モーター・ローターを12基搭載。最大搭乗人数は3人(操縦士1名+乗客2名)、最大巡航速度は時速100kmで、現在の航続距離は約15kmだが、今後30〜40kmまでの拡張を予定している。
万博会場での飛行を皮切りに、空飛ぶクルマの社会実装に向けた動きも進んでおり、同社はOsaka Metroと連携し、「新大阪・梅田」「森之宮」「天王寺・阿倍野」「ベイエリア」の4つのエリアを結んだ「大阪ダイヤモンドルート構想」に基づく複数エリアの接続計画を発表している。