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GPT-5がMicrosoft Copilotに統合 無料で利用可能
2025年8月8日 12:37
マイクロソフトは、OpenAIのAIモデル「GPT-5」を、幅広い製品に統合すると発表した。これによりプラットフォーム全体での推論能力の向上とコーディングやチャット等の各種製品を強化する。
Azure上でトレーニングされたGPT-5には、OpenAIの最新の推論モデルと、高速かつスマートなモデルが含まれ、一般ユーザー、エンタープライズ、開発者などへ目的に応じた最適なツールを提供する。
Microsoft 365 CopilotとMicrosoft Copilotを使用しているエンタープライズ、一般ユーザーは自動的にGPT-5を利用可能。最適なモデルが自動的に選択されるため、ユーザーがモデルを選ぶ必要はない。
法人向けのMicrosoft 365 Copilotでは、より複雑な質問への推論、長い会話の中での一貫性の維持、より優れた文脈理解を実現。メール、ドキュメント、ファイルをもとに推論を行なえ、業務の効率化が可能になる。
個人向けのMicrosoft CopilotではGPT-5を無料で利用可能。新機能として「Smart モード」を導入し、ユーザーが探している事柄についてGPT-5が最適な解決策を見つけてくれる。CopilotでGPT-5を試すには、copilot.microsoft.com にアクセスするか、Windows、Mac、Android、iOS デバイスのCopilotアプリを使用する。
マイクロソフトのプラットフォームを利用する開発者も、OpenAI GPT-5にアクセス可能。GitHub CopilotやVisual Studio CodeではGPT-5でコードの記述やテスト、展開を行なえる。エージェント型タスクにおいても、「より長く複雑なコーディングタスクを完了でき、長時間にわたるタスクをエンドツーエンドで実行する能力に優れている」とOpenAIが説明する通り、その能力を発揮する。
Azure AI FoundryでもGPT-5を利用可能。Azureのエンタープライズグレードのセキュリティ、コンプライアンス、プライバシー保護の下で使用できる。
GPT-5については、マイクロソフト AI レッドチームによる検証も実施。マルウェア生成、詐欺/スキャムの自動化、その他の悪質な行為など、複数の攻撃手法に対して、過去のOpenAIモデルの中でも最も強力なAIセーフティプロファイルを示すことを確認している。
各製品やプラットフォームへの提供は本日から開始されている。
GPT-5は、OpenAIが博士号レベルの専門知識を備えるとするAIモデルで、7日(米国時間)から提供が開始されている。



