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大阪-福岡のタッチ決済“乗継”で2割引 南海電鉄と福岡市地下鉄

stera transitの交通事業者間サービス連携機能

三井住友カードは。公共交通機関向けソリューション「stera transit」において、交通事業者間でのサービス連携機能の提供を開始する。第一弾として、南海電鉄と福岡市地下鉄の乗継キャンペーンを実施し、大阪-福岡のタッチ決済での乗継を20%割引する。

stera transitは、steraの決済プラットフォームと、国際ブランドカードの「タッチ決済」を活用した公共交通機関向けソリューション。国内におけるカードのタッチ決済での公共交通乗車の実証実験で多く使われており、交通機関における決済や認証には、QUADRACによるSaaS型プラットフォーム「Q-move」を活用している。

stera transitでは、クラウドシステムを活用した柔軟な運賃設定や割引サービスを実現できるほか、導入した交通事業者間のサービス連携機能も有している。

今回、このサービス連携機能を利用して、南海電鉄と福岡市地下鉄の乗継キャンペーンを実施する。9月1日から11月30日までの期間限定で、両社が連携して「大阪・福岡タッチ決済キャンペーン」(20%割引)を実施する。大阪と福岡で距離は離れているが、他地域の公共交通から“乗り継いだ”場合に割引を行なうものだ。

期間中、関西空港駅と福岡空港駅を経由して、南海電鉄と福岡市地下鉄をそれぞれタッチ決済で利用することで、「到着地側」の鉄道乗車分を20%割引した運賃で乗車可能にする。例えば、関西空港駅から福岡空港駅を経由して乗り継いだ場合、福岡市地下鉄側の料金が20%割引される。福岡空港駅から関西空港駅を経由して乗り継いだ場合は、南海電鉄側の料金が20%引きになる。

割引対象のカードブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、DISCOVER。同一のカード番号で同一の媒体(カードもしくはスマートフォン)で乗り継いだ場合に限定される。

南海電鉄
福岡市地下鉄

エリアの垣根を超えた事業者間による、「タッチ決済の仕組みならではのサービス」として展開。タッチ決済を導入した交通系事業者同士の連携は日本初の試みとなる。