ニュース

パナソニック、国内全社員9万人にGPT3.5ベースのAIアシスタント

パナソニック ホールディングスは、4月14日から国内約9万人のパナソニックグループ全社員に向けてAIアシスタント「PX-GPT」を導入した。

同グループでは、パナソニックコネクトの約12,500名に向けて2月からGPT-3.5をベースにした「ConnectGPT」を業務で活用してきた。そのConnectGPTをベースに全社版の環境として「PX-GPT」を構築し、パナソニックグループの国内全社員が利用可能にした。

PX-GPTは、「Microsoft Azure」上で利用できる「Azure OpenAI Service」を活用。GPT-3.5の法人向けサービス(API提供型)のAIエンジンをベースとし、入力した情報の二次利用や第三者提供がされない形で、入力した情報は一定期間を過ぎたら消去するなどセキュリティ面に配慮している。

パナソニックグループの国内全社員は、社内イントラネット上からPX-GPTにアクセスし、いつでもAIを活用できる。ユーザーインターフェースには使用に際しての注意喚起を明記しているほか、自動翻訳機能も搭載している。

なお、PX-GPTの使用にあたり、AI活用における利用ルールを整備。社内情報・営業秘密・個人情報などの入力はしないなど、入力情報の取り扱いに注意を払い、適切に情報を活用するよう全社員に注意喚起を徹底していく。

PX-GPTを国内全社員に展開することで、技術職だけでなく製造・営業など様々な部門の社員の生産性向上と業務プロセスの進化を目指すとともに、新たなビジネスアイデア創出への挑戦を促進。IT部門だけでなく全部門の社員にAIの活用方法を学習させ、新技術を活用できる人材を育成していく。