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パナソニック国内外17万人のAIを「GPT-4」に更新

パナソニック ホールディングスは、8月1日からAIアシスタントサービス「PX-AI」のAIエンジンにOpenAIの「GPT-4」を導入したと発表した。

パナソニックグループでは、DXの取り組みを「Panasonic Transformation」(PX)として、システム面に留まらず運用や企業文化など、3階層に分けて推進している。その一環であるAIアシスタントサービス「PX-AI」は、2023年4月14日から国内約9万人の社員を対象に提供を開始。7月13日には中国と欧州を除く海外拠点の約8万人の社員に提供を拡大している。

「PX-AI」は日本マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」上で利用できる「Azure OpenAI Service」を活用している。セキュリティに配慮した仕様で運用され、英語で質問した方が精度の高い回答を得られることから、自動翻訳機能も搭載されている。

新たに「PX-AI」では、AIエンジンに「GPT-4」を導入。処理能力が向上し、高い精度での回答が可能になったほか、質問や回答の最大文字数が数倍に拡張されている。今後はセキュリティ対策を強化することで、社外秘情報への対応や、利用者個人の役割に応じた回答もできる内容に発展させていく方針で、既存の業務アプリとの連携も検討していく。