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JR大阪駅に「KITTE大阪」 劇場・ホテル・商業施設

KITTE大阪(2月7日撮影)

旧大阪中央郵便局跡地を含む大阪駅西地区において開発を進めている「梅田3丁目計画(仮称)」の建物名称が「JPタワー大阪」に決定した。併せて、建物内の商業施設名称が「KITTE大阪」に決定。グランドオープンは2024年7月を予定しており、特設サイトも公開された。

日本郵便、JR西日本、大阪ターミナルビル、JTB、日本郵政不動産が進めている大規模計画。商業施設・劇場・ホテル・オフィスからなる大型複合施設を整備する。地上39階建てで、地下3階、塔屋2階で構成される。

JR大阪駅に直結するエリアで、2012年までは旧大阪中央郵便局舎が建っていた。1874年に開業した初代大阪駅の跡地でもあり、初代大阪駅開業から150年を経て、これからの大阪を成長させる起点として歴史を未来へと紡いでいく。

JR大阪駅西側に3月に整備される西口改札直結の通路(1階)や、既存のJR大阪駅連絡橋口改札から直通となる新設の歩行者デッキ(2階)、西梅田地下歩行者道路「ガーデンアベニュー」(地下1階)と接続するなど、JR大阪駅や大阪メトロなどの梅田エリア各路線の駅とのアプローチを実現する。

「JPタワー大阪」の1階では、街の記憶を継承するシンボリックな空間を演出。地域の人々に親しまれてきた旧大阪中央郵便局舎の一部を保存・移設の上、エントランスや商業施設の一部として一体的に活用することで、往年のレガシーを未来へ伝承する。

オフィスは11階から27階、商業施設は地下1階から6階、ホテルは29階から38階および7階から8階、劇場は中層部西側6階。

ホテルは、JR西日本ホテルズがマリオット・インターナショナルと初めて提携。個性あふれる独立系ホテルからなる「オートグラフ コレクション」ブランドのホテルを出店する。

劇場はMBSライブエンターテイメントが運営。自由度の高い舞台機構と最新設備を備えた劇場で、演劇・ミュージカル・音楽・演芸など国内外のエンターテインメントを届けるほか、関西文化の育成や発信、賑わいの場を生む拠点を目指す。

ホテルおよび劇場の開業時期は、決まり次第各運営会社から発表予定。

ホテルエントランスイメージ
劇場

オフィスは西日本最大級の空間で、基準階のフロアは貸室面積が約4,000m2(約1,200坪)。ワーカーがリラックスできる屋上庭園や、リフレッシュのためのフィットネスルーム、サウナなど、ウェルビーイングな働き方を後押しするオフィスサポート機能を提供する。

複合施設の計画地は、大阪府大阪市北区梅田3-2-4他。敷地面積約12,920m2、延床面積約227,000m2、階数は地上39階、地下3階、塔屋2階。ホテルの客室数は418室、劇場の規模は1,200~1,300席で、1階席・2階席を設けた2層式を予定。現在は地上の鉄骨工事が完了している。