ニュース

JR大阪駅直結39階建て複合施設、オフィスフロアに屋上庭園やサウナ

外観イメージ

旧大阪中央郵便局跡地を含む大阪駅西地区において開発が進められている、JR大阪駅直結で地上39階、高さ約188mの複合施設について、オフィスフロアの概要が決定した。2024年3月の竣工を予定している。

日本郵便、JR西日本、大阪ターミナルビル、JTB、日本郵政不動産が進めている「梅田3丁目計画(仮称)」。オフィスのほか、商業施設、ホテル、劇場で構成される。オフィスは11階から27階、商業施設は地下1階から6階、ホテルは29階から38階および7階から8階、劇場は中層部西側6階。

商業施設アトリウムイメージ

JR大阪駅西側に2023年に新しく整備される新改札口直結の通路(1階)や、既存のJR大阪駅連絡橋口改札から直通となる新設の歩行者デッキ(2階)、JR大阪駅南側から南西方面に向かい、通り沿いの各ビルをつないでいる西梅田地下歩行者道路「ガーデンアベニュー」(地下1階)と接続するなど、JR大阪駅や大阪メトロなどの梅田エリア各路線の駅とのアプローチを実現する。

周辺では、2023年春にJRうめきた(大阪)地下駅が開業するほか、2031年には大阪府内の中心部を縦貫する「なにわ筋線」が開業し、JR大阪駅から関西国際空港までの所要時間が約44分に短縮される。海外への移動もスムーズになることが期待でき、グローバルな活動をするビジネスパーソンに相応しい拠点になるとしている。

オフィス空間は西日本最大級を謳っており、基準階のフロアは貸室面積約4,000m2(約1,200坪)。分散したオフィスの集約化といった大規模スペースのニーズに対応できるほか、最小約40坪のオフィス空間としての利用も可能とする。天井高は2,800mm(一部フロアは3,000mm)。

「ビジネス×ウェルビーイング」をテーマとしたオフィスサポート機能を整備。9階にダイニング、屋上庭園、フィットネスルーム、サウナ、17階にコワーキングスペース・共用会議室、8階にラウンジを設置する。

ダイ二ングでは、健康志向のものや手軽に済ませるものなど幅広いメニューを用意することで、オフィスワーカーのニーズに応じた食事利用を可能とする。屋上庭園は、ダイニングとつながる形で整備する。

ダイ二ング
屋上庭園

フィットネスルームは、屋上庭園の緑を眺めながら身体を動かすことができる空間とし、活動的で快適な時間の提供を図る。サウナはフィットネスルームに併設。アイスルームも用意する。

フィットネスルーム
サウナ

コワーキングスペースには、個人ブースを18室用意。また、共用会議室を15室用意し、テナント貸室内での会議室設置スペースの削減によるオフィス効率化にもつなげられるとしている。

コワーキングスペース・共用会議室

ラウンジは社交場をイメージした華やかで重厚感ある空間としており、商談やミーティング、貸し切りでのイベントに利用できる。

ラウンジ

複合施設の計画地は、大阪府大阪市北区梅田3-2-4他。敷地面積約12,920m2、延床面積約227,000m2、階数は地上39階、地下3階、塔屋2階。ホテルの客室数は418室、劇場の規模は1,200~1,300席で、1階席・2階席を設けた2層式を予定。現在は地上の鉄骨工事が完了している。

建設工事の様子(左:JR大阪駅前南側から、右:本計画地南西側から) 11月2日時点