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JR大阪駅直結の新劇場は「SkyシアターMBS」 どの席からも見やすい

MBSメディアホールディングスとMBSライブエンターテイメントは、2024年3月にオープンするJR大阪駅直結の新劇場について、劇場名とオープニングシリーズの公演ラインナップを発表した。劇場名は「SkyシアターMBS」で、こけら落とし公演は、藤原竜也主演の「舞台 中村仲蔵」。

JR大阪駅に直結する「JPタワー大阪」内に位置する新劇場。2024年7月に開業するビル内の商業施設に先駆け、3月に劇場を先行オープンする。ビル内には商業施設のほかホテルも備え、使い勝手の良さも特徴としている。

劇場名はネーミングライツ制度を導入し、大阪市に本社を構えるSky株式会社が命名権を取得。名称を「SkyシアターMBS」に決定した。

劇場名は「SkyシアターMBS」
JR大阪駅に直結する「JPタワー大阪」内にオープン

公演ラインナップは、第1弾が「舞台 中村仲蔵」で'24年3月下旬に上演。第2弾は、安蘭けい、浦井健治、森公美子、吉原光夫などが出演するブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」で'24年4月上旬に上演する。

次いで4月中旬に「リア王」、4月下旬に「MBSテレビ presents『落語会』」、7月下旬にこまつ座「母と暮せば」、10月にヨーロッパ企画の公演を予定している。

どの席からも見やすい、快適な観劇体験

客席数は1,289席で、1階26列、2階11列に設計。舞台最前部から1階最後列まで27m、2階最後列まで32m。1階席奥通路は立ち見可能。オーケストラピット、脇花道も備える。

快適に観劇できるよう、客席は余分なエアボリュームをなくし、どの席からも見やすいようにしたという。客席配置は中央ブロックが千鳥状の雁行型。左右のサイドブロックは千鳥状ではないが、ステージに対して斜めに椅子を配し、見やすいように設計した。

総客席数は1,289席(※イメージパース)

客席は6列目まではフラットで、7列目から段差を備える。フラットな6列目までは椅子の配置により、前の人の頭がかぶりにくいようにしている。

このほか女性用化粧室は男性用の倍以上を確保し、一方通行で整列動線を考えた配置に設計。

中央ブロックは千鳥状の雁行型(※イメージパース)

劇場支配人であるMBSライブエンターテイメントの村田元氏は、劇場について以下のようにコメントした。

「観劇する人にとって過ごしやすい劇場です。まず椅子がよく、とても心地良いのです。椅子の先が薄くなっているので膝裏が圧迫されず、疲れない椅子が魅力的です。音響も新しいシステムを導入し、オーケストラの包み込むような音響ではなく、残響を少なくして声が明晰に聞こえるようにしました。

また、ロビーは窓が大きく、マチネ(昼)とソワレ(夜)で雰囲気が変わります。マチネは陽の光がたっぷり入り、ソワレは大阪の夜景が楽しめます。かつて寺山修司は『書を捨てよ、町へ出よう』と言いましたが、これからは『ショーですよ、町へ出よう』という気持ちで運営していきたいと思います」

スペシャルゲストとして、こけら落とし公演で主演を務める藤原竜也氏も登壇。「新しい劇場ができて、そこで初めて公演させてもらうというのは、思っていてもなかなかできません。最初が大切ですので、しっかりと稽古に務めて参ります」とコメントした。

劇場支配人・MBSライブエンターテイメントの村田元氏(左)
劇場ロビー(※イメージパース)
こけら落とし公演で主演を務める藤原竜也氏が登壇