ニュース

屋上庭園で野菜が作れる大型複合施設「蔵前JPテラス」竣工

JPライオンビルディング(蔵前橋通りより)

日本郵政不動産による大規模複合開発「蔵前JPテラス」が、3月31日に竣工した。オフィス棟、住宅棟、物流棟で構成され、郵便局、保育園、店舗、屋上庭園など、地域に根ざすための施設も備える。

場所は東京都台東区蔵前一丁目。規模は最高23階、高さ約90m(住宅棟)。オフィス棟の名称は「JPライオンビルディング」で、ライオンの本社となる。

住宅棟の9階から17階には自立型と介護型を併設したシニアレジデンス「ブランシエール蔵前」を設置。将来、介護が必要になった場合でも住み慣れた同じ環境の下で自立型から介護型に住みかえられる。戸数は自律型124戸、介護型30戸。

ブランシエール蔵前 1階エントランス

また、大きな窓から屋上庭園をのぞめるレストラン、隅田川をのぞめて花火の時も楽しめるスカイラウンジや、大浴場、フィットネスルーム、ライブラリー、ヘアサロン、プレイルーム、アトリエといった共用空間を用意する。

ブランシエール蔵前 9階マルチホール

住宅棟の18階から23階には、総戸数128戸のレジデンス「JP noie 蔵前」を設置。1DKから3LDKまで、シングル・DINKS・ファミリー向けのプランを用意する。

18階角住戸
住宅棟(屋上庭園より)

物流棟は、日本郵便が物流起拠点として活用。屋内にトラックバースを設け、また荷物搬送用の小型車が車路スロープにより各作業フロアにアクセスできる。

物流棟 1階トラックバース

物流棟9階および一部住宅棟9階には、テニスコート11面半の広さを有する屋上庭園を配置。花や果樹、ハーブなどを配し、入居者・利用者に憩いの場を提供する。庭園南側には菜園「蔵前JPテラスファーム」を設置し、入居者・利用者の野菜作りを通じた交流を促進する。

屋上庭園

敷地内および敷地西側には「蔵前の小径」を設置。蔵をモチーフとした「蔵エントランス」、近隣に工房を構える「京源」の紋章上繪師 波戸場承龍によるオリジナル家紋デザインや敷地周辺の古地図など、「蔵前モダン」を表現している。

蔵前の小径(蔵前橋通りより)

そのほか、JPライオンビルディング1階に「くらまえ橋郵便局」、ベーカリー「TRASPARENTE La Cartolina」、住宅棟3階に「にじいろ保育園蔵前」、8階に「シェアスタジオ」を備える。

TRASPARENTE La Cartolina
蔵エントランス(保育園エントランス)

所在地は東京都台東区蔵前1-3-28他。敷地面積約14,400m2、延床面積約99,700m2。JPライオンビルディングは延床面積約29,900m2、地上13階、住宅棟は延床面積約40,900m2、地上23階、物流棟は延床面積約29,000m2、地上9階。

各用途および入居・事業者等