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JR東日本と近鉄、自動運転開発で協力強化

JR東日本と近畿日本鉄道(近鉄)は、鉄道技術分野での協力を強化。無線式列車制御システムなどの新しい技術を導入する際の仕様共通化、開発コストの低減や設備導入のスピードアップに取り組む。

JR東日本グループでは、ATACS(無線式列車制御システム)を導入し、ATO(自動列車運転装置)の高性能化により、輸送安定性の向上、需要やニーズに応じた柔軟な運行を目指している。また、首都圏主要線区において、ワンマン運転に向けた準備や将来のドライバレス運転の導入に向けた開発を進めている。

近鉄は、デジタル技術の活用により、安全・安定・安心レベル向上とコスト削減の両立を図るため、より安全性・安定性の高い信号保安装置や、自動運転の研究を推進している。

両社は2020年6月に鉄道技術分野における覚書を締結し、無線式列車制御システムなどの新しい技術を導入する際の仕様共通化などを検討してきた。今後も安全で安定した輸送サービスを提供し続けるため、両社が持つ技術・ノウハウを活用するなど、協力を強化して取り組むとしている。