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ソニーホンダの新EVは「アフィーラ(AFEELA)」

ソニーは4日(米国時間)、ラスベガスで開催される「CES 2023」にあわせて、ソニーホンダモビリティによる電気自動車(EV)新モデル「AFEELA(アフィーラ)」のプロトタイプを披露した。2025年前半の先行受注と'25年中の発売に向けて開発を進めていく。

AFEELA
AFFELAを紹介するソニー吉田CEO

動力性能やパフォーマンスなどの基本性能に加え、「モビリティの価値がソフトウェア、ネットワーク、インターフェイスに変わっている」として、AFFELAの外観的な特徴である「メディアバー」を紹介。知性を持ったモビリティが光で語りかけるイメージで、「クルマの外側とコミュニケーションできる」という。

インテリアは、繭で包まれたようなラウンド基調のデザインとし、装飾性を極力なくしてシンプルな配色を徹底。人を中心とし、人が求める機能と体験の実現を目指す。

プロトタイプでは、45個のカメラ、センサーをボディの内外に搭載。室内のインキャビンカメラやToFセンサーにより、ドライバーの運転状況や走行状態をモニタリング。不慮の交通事故防止を目指す。また、特定条件下での自動運転機能「レベル 3」を目指すとともに、市街地など広い運転条件下での運転支援機能、「レベル 2+」の開発に取り組む。

最大800 TOPSの処理能力を持つSoCを搭載。このSoCはQualcommが開発するSnapdragon Digital Chassisを採用しており、AD/ADAS、HMI/IVI、テレマティクスなどの主要機能を実現する。CESのプレスイベントにはクアルコムのクリスティアーノ・アモンCEOも登場した。

インターフェイス(HMI)も新たなものを開発し、ユーザーごとにパーソナライズされた車内環境を提案。安全安心の上に映画やゲームなどのエンターテインメント体験を新たなUIのもとに提供し、「移動空間をエンタテインメント空間、感動空間へと拡張する」という。

メタバースなどデジタルをフルに活用し、新しいエンタテインメントの可能性も追求。エピックゲームス(Epic Games)とも協業し、モビリティでの新たなエンターテインメント体験の創出を目指す。

また、5Gネットワークを介して、継続的にソフトウェアアップデートを実施。進化・成長するモビリティを目指す。

ソニーホンダモビリティ 水野泰秀CEOは、「人とモビリティの新たな関係を提案するプロトタイプ」としてAFFELAのを初披露。AFFELAの語源は、「モビリティ体験の中心に在る”FEEL”を表した」とのことで、「Mobility Tech Companyとしてモビリティの革新を追求する」と語った。

AFFELAは、今回のプロトタイプをベースに開発を進め、2025年前半に先行受注を開始し、同年中に発売。デリバリーは2026年春に北米から開始する。