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ソニー、電気自動車「VISION-S」を披露。360度オーディオも【CES2020】

ソニーは、電気自動車(EV)のコンセプトモデル「VISION-S」を発表した。ソニーのイメージセンサーやセンシング技術を搭載するほか、車載ソフトウェアのアップデートにより機能を強化。さらに、360度オーディオによる車内エンタテインメントの充実を目指す。7日に開幕するCES 2020で展示する。

CESブースには、VISION-Sの試作車を展示。ソニーのイメージング・センシング技術のほか、AIやクラウド技術も活用した車載ソフトウェアにより制御。機能を継続的にアップデートし、進化し続けるという。

車内外の人や物体を検知・認識し、高度な運転支援を実現するため、ソニーの車載向けCMOSイメージセンサーやToFセンサーなどのセンサーを合計33個配置。さらにソニーが推進する360度サラウンド音楽の立体音場技術「360 Reality Audio」を、各シートに内蔵されたスピーカーで提供する。

VISION-S prototype vehicle product movie

ソニーの吉田憲一郎社長は、「この10年間のメガトレンドは間違いなく「モバイル」だった。次の10年は「MOBILITY(モビリティ)になる」と語り、そのコンセプトを体現するものとして「VISION-S」を披露した。

VISION-Sを発表するソニー吉田社長

ソニーはイメージセンサーなど自動車向けの半導体やセンサーを提供し、自動車産業との関係も深いが、VISION-Sでも33個のセンサーを搭載。さらに、360 Reality Audioなどソニーのエンタテインメント技術を注ぎ込み「テクノロジーや安全に加え、モビリティの進化、車のエンタテインメントスペース化に関わっていく」と語った。

従来のイメージセンサーとレーダーの検出例。それぞれ別に動作する
Sensor Fusionによりイメージセンサーとレーダーの双方のデータをRAWで処理。精度を向上できる
VISION-S