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Android 13提供開始。カスタマイズ強化やLEオーディオ対応

Googleは16日、最新のAndroid OS「Android 13」をGoogle Pixelシリーズ向けに提供開始した。パーソナライズの強化のほか、マルチデバイスでの連携強化、Bluetooth Low Energy(LE)オーディオ対応などを行なっている。

さらに、URL、画像、テキスト、ビデオなどのコンテンツをAndroid スマートフォンでコピーし、タブレットに貼り付ける機能も搭載予定。

カスタマイズを強化

Android 13では、Material Youをベースに進化した外観とスタイルを搭載。Google 以外のアプリもスマートフォンの壁紙のテーマや色に合わせてカスタマイズでき、ホーム画面を自分だけのスタイルにできる。

また、スマートフォンの言語設定を変えずに、アプリごとに異なる言語設定を行なえる機能を追加。複数言語を話すAndroidユーザーからのリクエストが多かった機能という。

メディア・コントロール機能も強化。音楽やポッドキャストなど、再生するコンテンツにあわせた操作性とした。音楽を再生する時は、メディアプレーヤーのアルバムのアートワークを表示し、曲の進行に合わせて再生バーが動く。お休み時間のカスタマイズなどにも対応する。

プライバシーや通知の改善

Android 13では、メディアライブラリ全体をアプリと共有せずに、アクセスする必要のある写真や動画のみを選択可能になる。

また、クリップボードへの不要なアクセスを防止。メールアドレス、電話番号、ログイン資格情報などの情報をコピーすると、Androidが短時間でクリップボードの履歴を自動的に消去する。

通知の管理も強化し、必要な通知のみを受け取れるようになる。アプリが通知を表示するには、まずユーザーに通知の許可を得る必要があり、従来のように、デフォルトで通知がオンになることはない。

LEオーディオや空間オーディオに対応

空間オーディオにも対応。ヘッドトラッキングに対応したヘッドフォンで、音源の位置を頭の向きに合わせて調整するため、より没入感のある視聴体験を楽しめるようになる。

また、新しいBluetoothオーディオ規格の「Bluetooth Low Energyオーディオ(LEオーディオ)」に対応。音源との同期を向上し、遅延が減少するほか、オーディオ品質の強化や、複数デバイスでの同時再生に対応可能になる。

マルチデバイス連携向上。タブレット対応も強化

また、URL、画像、テキスト、ビデオなどのコンテンツをAndroid スマートフォンからコピーし、タブレットに貼り付け可能になる予定。タブレットからコピーして、スマートフォンに貼り付けにも対応する。

Android 13では、タブレットでのマルチタスクも強化。新しくなったタスクバーを使用すると、すべてのアプリを一目で確認でき、ライブラリ内のアプリを分割画面モードに簡単にドラッグ&ドロップできる。

Androidタブレットでは、手のひらとスタイラスペンを別々のタッチとして登録できるようになる。そのため、タブレットで文字を書いたり絵を描いたりするときに、画面に手を置くことで生じる誤入力を減らすことができる。

そのほか、サードパーティのカメラ アプリのHDRビデオのサポート、アップデートされたメディア出力スイッチャー、TalkBack用の点字ディスプレイなどの機能を搭載する。スマートフォンだけでなく、タブレットやノートPCなどの他のデバイスでも、統一したユーザー体験を得ることができます。

Android 13は、16日から順次Google Pixelシリーズで利用可能になる。その他のSamsung Galaxy、Oppo、シャープ、ソニー、シャオミなどのデバイスには、2023年前半にかけて順次提供予定。