ニュース

埼玉・久喜市に次世代の街「BRIDGE LIFE Platform構想」

埼玉県久喜市の南栗橋駅前エリアを舞台とする、産官学連携による次世代の街づくりを推進するプロジェクト「BRIDGE LIFE Platform(ブリッジライフプラットフォーム)構想」が策定された。埼玉県久喜市、東武鉄道、トヨタホーム、イオンリテール、早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科 小野田弘士研究室が連携して取り組む。

リモートワークの推進により郊外生活の需要が高まる中でファミリー層から求められている、家族との時間を増やせる街、子どもと暮らしやすい街、遊びと仕事が両立できる街を実現するためのプロジェクト。豊かな自然に近く、かつ都心へ直結する南栗橋駅前エリアにおいて、次世代の街づくりや新たな生活様式を創出するプラットフォームとして、立ち上げられた。

プロジェクトでは5者が連携しながら、住宅・商業・生活利便施設・公共施設(公園等)からなる新たな街づくりを推進する。

プロジェクトイメージ図

BRIDGE LIFE Platform構想のもと、南栗橋駅前エリア約16.7haの範囲において街づくりを進め、2022年5月に街びらきを行なう計画。産官学一体で暮らしを豊かにする新しいライフスタイルを実現することを目指す。

開発エリアは埼玉県久喜市南栗橋8丁目ほか。戸建街区・クラブハウスをトヨタホームと東武鉄道、商業街区をイオンリテール、生活利便街区を東武鉄道、公園等を久喜市が受け持つ。

戸建街区・クラブハウスの街区面積は約3.8ha(戸建街区全4.7haの一部)で、建設予定数は172戸。先進設備を採用したスマートタウンの開発に取り組む。具体的には、5G Wi-Fi敷設を整備するほか、歩車分離、防犯カメラ設置、無電柱化、地盤強化など、働く場所と住まう場所の機能を備え、また普段の生活から災害時まで安心して暮らせる街を目指す。クラブハウスでは、住民間でのイベントやワークショップなどを計画する。

商業街区の面積は約3.8ha。スーパーマーケットなどを開業し、居住者の利便性を高めるとともにコミュニティ形成の場を目指す。

生活利便街区の面積は約2.5ha。子育てや介護のサポートを果たすため、保育所やシニア施設を誘致する。

久喜市は、広さ約3.6haの公園や、約3.5haのスポーツ広場を整備。遊歩道や桜並木沿いにベンチを設けることにより、気軽に集まり、交流できる場所を創出する。また、家族で気兼ねなく遊び、ピクニックもできる大きな公園のリニューアルなどにより、郊外ならではの空間を創出する。

そのほか早稲田大学 小野田研究室による、自動宅配の実証実験をはじめとした次世代モビリティシステムを導入。環境配慮など社会課題の解決および住民の利便性向上を目指すサービスを展開する。

参画する5者は11月10日、プロジェクトの円滑な推進、実現のため、「まちづくりに係る連携・協力に関する協定書」を締結した。