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入間市、都市公園内に大型スーパー「Harmony hills Park」

埼玉県入間市は、入間市狭山台一丁目の都市公園整備予定地を活用して、年間想定来客数約120万人のスーパーマーケット等を誘致し、屋上を活用した立体的な公園を一体整備する。プロジェクト名は「Harmony hills Park」で、2028年3月末頃のオープンを予定している。

Park-PFIと立体都市公園制度の2つの制度を活用したプロジェクト。設置等予定者として、大和リース(代表)、ベルク、ケーワンで構成されるグループ「入間狭山台つながりパートナーズ」を選定した。スーパーマーケットは「ベルク」を展開する。

所在地は埼玉県入間市狭山台一丁目102で、総面積は約2.15ha。当初は2018年に整備完了予定の公園用地として確保されたが、財政上の理由等から事業化には至らず課題となっていた。一方、狭山台地区では2022年に近隣の大型スーパーマーケットが撤退したことから半径2km圏内にスーパーマーケットがなくなり、「買い物できる施設がほしい」という要望があったものの、立地に適した用地がなかった。

そこで入間市は「公園もスーパーマーケットも、どちらも実現させたい」との考えから、通常公園内にはスーパーマーケットは建設できないところ、Park-PFIと立体都市公園制度を組み合わせた、民間事業者のノウハウや資金を活用した公園一体型スーパーマーケットを実現することとなった。公園用地にスーパーマーケットを建設した公園整備手法は全国で2事例目、本州初になるという。

Harmony hills Parkは、施設屋上に設置する立体都市公園、地上公園、スーパーマーケット等商業施設で構成される。駐車場は約180台。

立体都市公園「あおぞら広場」は約4,760m2で、約1,000m2の人工芝エリア、約3,500m2の多目的エリア、約260m2のあおぞらテラスを整備する。地上からの動線は階段テラスおよびエレベーター。

地上公園の広さは約1.2ha。大型複合遊具やインクルーシブ遊具、バスケットゴール、ウォーキングコース、草地型ビオトープ「バッタの丘」、レインガーデン、防災四阿・かまどベンチ・マンホールトイレ、市民花壇を整備する。

商業施設はスーパーマーケットのほか、ドラッグストア、100円ショップ、カフェを誘致予定。

整備期間は26年1月~28年1月を予定。公園名称はネーミングライツを計画している。