文具知新
進化系クリップボード3選 縦横兼用・二つ折りなど多彩なワザが光る!
2026年7月22日 08:20
普段はパソコンがメインで紙のノートはあまり使わないという人の間でも、最近になって改めてその便利さが見直されているのがクリップボードです。デジタルで作成した資料をプリントアウトしてペンで書き込みながらチェックしたり、パソコンを置ける机がない場所でメモを取ったりと、デジタルツールの手が届かない部分を補完するような使い方にピッタリなのがその理由かと思います。
クリップボードといえば硬いボードの一端にとじ具(クリップ)がついたシンプルなものが昔ながらの定番ですが、最近ではそれだけではない工夫が凝らされたアイテムも増えています。思わず「ワザアリ!」と感動してしまう、進化系のクリップボードを3つご紹介します。
タテでもヨコでも使える2WAY仕様「シフテ」
皆さまもよくご存知の通り、クリップボードを大まかに分類すると短辺にクリップがついたタテ型と、長辺にクリップがついたヨコ型のものがあります。必要に応じてタテかヨコかを選ぶわけですが……。「基本的にはタテでいいんだけど、資料によってはたま~にヨコが欲しい」なんてこともありますよね。従来であれば、例え一方の使用頻度が低かったとしても、問答無用で2種類のクリップボードを用意しなければなりませんでした。
その問題を解決したのがナカバヤシの「シフテ」(1,045円)。文字通り、とじ具の位置をタテ型とヨコ型に「シフト」して使えるクリップボードです。
なぜそんなことが可能なのか、答えはボードの裏側にあります。
ひっくり返して見てみると、とじ具がボードに直接ではなく、ヒンジのついたアームに取り付けられているのが分かります。とじ具をボードから引き抜いて短辺と長辺を差し替えれば、タテ型とヨコ型を意のままにトランスフォームできる仕掛けです。
とじ具はアームにくっついているので位置が自ずとコントロールされ、タテでもヨコでも真ん中にピタッと収まります。なんというか、力技! でも言われてみれば、なぜ今まで誰も思いつかなかったのだろう?という鮮やかな解決策です。
アイデアは良くても実際に書く時にはとじ具の裏側やアームの出っ張りがジャマになるんじゃない? と思いきや、2.8mmの極厚ボードのおかげかほとんど違和感はありません。立って書く時もたわまず、しっかりと安定します。
クリップがカバーされているおかげで、見た目がスッキリしているのも好感触です。機能としてもデザインとしてもシーンを選ばないので、今はクリップボードを持っていないという人に、「1枚だけ買うならコレを!」とおすすめしたいアイテムです。
持ち運ぶ時は半分サイズになる「二つ折りクリップボード」
何かと便利なクリップボードですが、難点を挙げるとすれば「持ち運びにくい」ことでしょうか。クリップ部分は厚みがありますし、ボード部分はどうしても用紙サイズよりひと回り大きくなってしまいます。また、硬くてしなやかさがないため、バッグに入れるとゴツゴツしがちです。表紙がないタイプだと用紙がむきだし状態なので、バッグの中でめくれたり折れたりしてしまうことも……。
そんな「クリップボードあるある」へのひとつのアンサーが、A4サイズを半分のA5サイズで持ち運ぶことができるリヒトラブの「二つ折りクリップボード」(1,430円)です。ちなみにこちらは、オン・オフどちらにもなじむ飽きのこないデザインが特徴のファイルシリーズ「Mutual」のアイテムとなっています。
二つ折りと聞くと「たしかに持ち運ぶ時にはコンパクトになって便利だけど、ボードに折り目がついていると書く時に安定しないんじゃない?」と気になりますよね。もちろん、その点においても抜かりはありません。ボードを開いた状態で左側にあるスライダーを引き下げてみてください。折り目がサイドから補強されて、たわむことなく1枚の板としてしっかり安定する作りになっています。
折った状態で横から見ると背の部分がコの字型になり、中の紙には折り目がつかないのもポイントです。多少のクセがつくのは避けられませんが、自分だけが使用する書類であればじゅうぶん許容範囲です。
ボードの下部に紙押さえがついているおかげで、半分にたたむ時に紙がはみ出さないのも地味に気がきいています。バッグの中で不用意に開かないように、ゴムバンドがついているのもいいですね。
とじ具は薄く、一度開くと手を離してもその状態がキープされるクリップが採用されており、用紙の抜き差しもスムーズです。また、上部と左側面にはガイドがあるため、差し込むだけで紙がそろうなど、とにかく細やかな工夫が盛りだくさん。一つ一つのワザは小さいかもしれませんが、思わず「合わせワザ一本!」と喝采を送りたくなるクリップボードなのです。
お道具箱的な包容力が魅力の「クリップボードケース」
「いや、クリップボードにコンパクトさは必要ない。むしろクリップボードひとつに色んなものをまとめたい」という方には、カール事務器の「クリップボードケース」(1,320円)をご紹介します。
こちらはガッシリ丈夫なプラスチックケースと、クリップボードが一体になったアイテム。本体の厚みはおよそ4cmと大容量ですので、色々な物を入れられます。予備の用紙をタップリと入れるのもよし。ハサミやカッターナイフ、カッターマット、テープに糊など、紙と一緒に使いたい文具を入れるのもよし。イヤフォンや充電ケーブル、ボイスレコーダーなどのガジェット類を入れるのもよし。とにかく、バツグンの包容力で全てを受け容れてくれます。
さらに、このアイテムの特徴は下部に小物用のスペースが別で設けられていることです。大きなスペースに入れると持ち運ぶ際にガチャガチャと暴れがちなペンやハンコ、小さめのふせん、消しゴムなどを分けて収容できます。
言うなれば、仕切り付きのお道具箱にクリップボード機能がついたようなもの。バッグに入れて持ち運ぶのには向かないかもしれませんが、仕事に必要なものガサッと全部入れて小脇に抱え、オフィスの中や現場を動き回るという使い方にはピッタリです。
大きいから持ちにくいのかな? と思いきや、背面についた波型のグリップのおかげで意外と安定感もあり。さらには、フックにかけて保管できる穴も用意されています。一見すると大味? 大雑把? と思わせておいて、いざという時には繊細なワザで魅せてくれる、技巧派レスラーのようなクリップボードなのです。
クリップボードの進化が止まらない!
というわけで、近ごろ新製品の登場が目覚ましいクリップボードから、おすすめのアイテムを3つご紹介しました。ちなみに、今回の記事ではご紹介しませんでしたが、過去の記事で取り上げたナカバヤシの「タテコ」や、バタフライボードの「PAPERJACKET flex」も広義の進化系クリップボードと言えるのではないかと思います。
昔ながらの「用箋挟み」的でシンプルなクリップボードにも良さがありますが、「お! これは使ってみたい」と思う機能を有したものがあれば、ひとつ新しいものを取り入れてみるのも一興かと思います。



















