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アサヒスーパードライ、紙資材を簡素化した「エコパック」

アサヒビールは「アサヒスーパードライ」の6缶パックで、紙の使用量を削減した「エコパック」を採用。ライフやドラッグストアの一部店舗にて10月19日からテスト販売する。

エコパックは缶の上部のみ固定する紙資材で、缶容器の6缶パックとして日本で初めての展開となる。取扱店舗は、ドラッグストアのウエルシア、ハックドラッグ、スーパーマーケットのライフ(首都圏)の一部店舗。

従来使用していた6缶パック資材と比べ、紙の面積は350ml缶で77%、500ml缶で81%削減でき、重量では350ml缶で65%、500ml缶で73%の削減となる。

エコパックと従来品が使用する紙の面積と重量の比較

アサヒビールが使用している6缶パック資材は、年間で約4.6億枚。仮に同社が製造する6缶パック全てをエコパックに切り替えた場合、年間で紙の使用量を約8,800t、資材製造に伴うCO2排出量を7,400t削減できるとしている。

アサヒスーパードライ エコパックのテスト展開を通して、消費者の購入意向や使い勝手などを検証。その結果を踏まえた上で2023年以降、幅広い流通での展開や、スーパードライ以外のブランドにおけるエコパックの採用など本格展開を目指す。また本格展開に向け、茨城工場などで量産化に必要なパッケージング設備を導入。約9億円の投資を実施する。

なおアサヒビールではこれまでも、環境負荷低減を目的とした資材の軽量化に取り組んできた。

アサヒビールにおける6缶パック軽量化への取り組み(350ml缶用)