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アサヒスーパードライ「エコパック」第2弾。紙を大幅削減

アサヒビールは、6缶パックにおける紙の使用量を大幅に削減した紙資材「エコパック」を使用した「アサヒスーパードライ エコパック」のテスト第2弾を実施。販路を拡大し、5月31日からドラッグストアおよびスーパーマーケットチェーンの一部店舗で販売する。

エコパックは、缶の上部のみを固定する紙資材。紙の面積は従来と比べ、缶350mlの6缶パックで77%、缶500mlの6缶パックで81%削減でき、使用する紙の重量は缶350mlで65%、缶500mlで73%削減できるという。同社が製造する6缶パック全てをエコパックに切り替えた場合、年間で紙の使用量約8,800t削減、資材製造に伴うCO2排出量7,400t削減を見込む。

エコパックと従来品の紙の面積と重量の比較

第1弾は2021年10月に展開。「ゴミが減るのが嬉しい」、「思ったより頑丈で持ちやすい」といった声があったという。

第2弾では、利用者の声を踏まえて3点変更。「JANコードが読み取りづらい」という声に応えてJANコードを約3割大きく印刷、「紙資材から缶が取り外しにくい」という声に応えて缶の取り外し方のイラスト記載、エコパックの認知度が低いという課題に対してロゴマークや動画を新たに制作という3つの変更、取り組みを行なう。ロゴマークは店頭やオウンドメディアを通して訴求する。

取り外し方のイラスト
ロゴマーク
動画イメージ

第1弾の販売は、ウエルシア、ハックドラッグ、ライフ(首都圏)の一部店舗だった。第2弾では、ウエルシア、ライフ(首都圏・近畿圏)、オークワ、平和堂、フジ、マックスバリュ西日本、マックスバリュ西日本 ザ・ビッグ、イズミの一部店舗で販売する。平和堂での販売開始日は6月7日。

エコパックの本格展開は2023年を計画。量産化に必要なパッケージング設備を茨城工場で導入していたが、11月から吹田工場にも設備を導入する。設備投資は茨城工場と合わせて約9億円。2023年以降は、幅広い流通での展開や、スーパードライ以外のブランドでの同資材の採用などを目指す。