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JR東日本、都市型MaaSアプリ「Ringo Pass」開始

JR東日本は、SuicaのID番号とクレジットカード情報を登録することで、タクシーやシェアサイクルなど複数の交通手段を利用できるMaaSアプリ「Ringo Pass」を1月16日よりiOS端末向けに提供開始する。Android版は春頃提供予定。

JR東日本では、タクシーやシェアサイクルなどの各種モビリティサービスの利用手続きを1つのアプリケーションに統合したワンストップサービスの実現を目指し、モニター企業数社の社員を対象とした実証実験を実施している。今回、その範囲を一般のユーザーに拡大し、さらなる検証・改善を目的とした実証実験を行なうとしている。

配信開始時に利用できるサービスは、アプリに表示される地図上で空車タクシーの走行位置が確認できる機能(16日時点では国際自動車のみ)と、タクシー車内のQRコードを利用した決済機能。利用にはクレジットカードの登録が必要。

Ringo Passイメージ

決済機能はみんなのタクシーとの事業提携によるもので、国際自動車、大和自動車交通のタクシー車内に設置された後部座席タブレットに表示されるQRコードをRingoPassで読み込むと、降車時に登録したクレジットカードから運賃が自動で引き落とされる。対応のエリアは都内23区、武蔵野市、三鷹市。

その他、タクシー会社では、チェッカーキャブが春頃に対応予定。春時点の対応台数は約9,000台としている。

また、春頃にはシェアサイクルに対応する。対象はドコモバイクシェアで、全国の直営ポートに対応する。利用には、Ringo Passにクレジットカードに加え、SuicaのID番号の登録が必要。アプリ上でポートの位置と利用可能な台数が確認でき、登録したSuicaをタッチするだけで借りられる。利用料金は返却時に確定し、月末に1カ月分をまとめてクレジットカードから引き落とされる。

シェアサイクル利用イメージ

JR東日本は今後、アプリの機能向上や利用できるモビリティサービスの拡大などを目指し、MaaSの社会実験とサービス実現に向けた取り組みを推進していく。