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電動歯ブラシ&口腔洗浄器のオススメを聞く エントリーからハイエンドまで

最近は口腔内の健康に対する意識が高まっていて、定期的に歯科医院に通っている人も少なくありません。歯磨きに対しても虫歯や歯周病対策として、しっかり磨ける電動歯ブラシや口腔洗浄器を導入する人が増えています。そこで今回は、ビックカメラ有楽町店で家電製品アドバイザーを務める宮前貴重さんに、電動歯ブラシや口腔洗浄器を使うメリットや、選びのポイント、最近のおすすめモデルなどを聞きました。

「電動歯ブラシは手磨きよりも効率的に歯垢や歯の汚れを落とすことができるのがメリットです。手磨きの場合は長年のクセなどもあり、よく磨けているところと磨けていないところが出てきてしまいますが、電動歯ブラシは基本的に電源を入れて歯に当てれば磨いてくれるので、とりこぼしなく全体をきれいに磨くことができます。念入りに手磨きをすると時間がかかるので時短にもなりますし、運転の強弱を調整できるモデルも多いので歯周病で歯茎が弱っている人も優しい運転を選べば安心です」

ビックカメラ有楽町店 主任 ビューティー家電コーナー 家電製品アドバイザー(生活家電) 宮前貴重さん

最近は水流の力で歯や歯茎をきれいにする口腔洗浄器にも注目が集まっていますが、口腔洗浄器は歯ブラシの代わりになるのでしょうか。

「電動歯ブラシと口腔洗浄器はそれぞれ得意なところが異なるので併用するのがおすすめ。もちろん『口の中をきれいにする』という用途は共通ですが、水で洗い流すことによってよく取れる汚れもあれば、歯を磨かないと取れない汚れもある。口腔洗浄器単独では取れない汚れもあるので、個人的には歯磨きはマストだと考えています」

ビックカメラ有楽町店の電動歯ブラシコーナー

高性能で搭載モードが充実 主要メーカーの上位モデル

電動歯ブラシはラインナップが豊富で価格帯も幅広いため、どれを選べばいいのか悩んでしまう人も多いはず。ということで、まずは選びのポイントを聞いてみました。

「各メーカーともにエントリーモデルからハイエンドモデルまで揃っていますが、価格による一番の違いは運転モードの豊富さです。とくに主要メーカーのブラウンやフィリップスは上位クラスになるほど運転モードが増えて、歯茎が弱っている方向けの優しい運転、舌を磨くモードなどもあり、自身の口腔内の状態によってモードを選ぶことができます。もう一つの主要メーカー、パナソニックは上位モデルにW音波振動を採用。エントリーモデルとは磨く方式自体が違うため洗浄力も違ってきます」

まずは、上位モデルのおすすめをご紹介。40年以上に渡る技術開発と最新の歯周病研究に基づく商品で健康な口腔環境づくりをサポートしてきたパナソニックのDoltz(ドルツ)からは、W音波振動を採用した最上位モデル「EW-DT88」が登場です。

「洗浄に特化したWクリーン、歯茎ケアに特化したWガムがW音波振動対応で、どちらかのモードに設定すれば、2つのモーターが生み出す2軸の立体的な振動で磨きづらい歯周ポケットや歯間にまでアプローチ。動かし過ぎ、押しつけ過ぎなど、ブラシの動きや部位に適したブラシの角度を感知し、柄の光でお知らせする『ブラッシングナビ』も搭載しているので、歯周ケアに適切な磨き方を身につけることもできます。このほか、アプリと連動すると磨き残しを防ぐことができたり、付属品が充実していたりと、最上位ならではの商品です」

パナソニック Doltz EW-DT88(48,510円)。シルバーとスペースブラックの2色から選べる
先端山切りカットで歯間に届く歯間フィットブラシ×W音波振動で歯間の歯垢除去力が格段にアップ

フィリップスのソニッケアーは、日本の歯科医・歯科衛生士の使用率・推奨率 18年連続No.1の電動歯ブラシブランド。「ダイヤモンドクリーン9000」のビックカメラオリジナルモデルがおすすめです。

「4つのブラッシングモードを搭載し、振動の強さも3段階から選べるプレミアムモデルです。ソニッケアーアプリと本体が連動して毎日の歯磨きを記録し、磨いた回数や時間、ブラッシングの強さなどをスマホで確認することもできます。歯垢除去と歯茎ケアが同時にできる高性能なブラシが付属しているのもポイントで、過圧防止センサーが付いていたり、ブラシヘッドの交換時期をランプで知らせてくれたりと機能も満載。本体のカラーがビックカメラオリジナルで、おしゃれなグラデーションになっています」

フィリップス ソニッケアー ダイヤモンドクリーン9000 ビックカメラオリジナルモデル(35,320円)。ブルーブラックとピンクホワイトの2色が揃う

ブラウンのオーラルBは、歯科のクリーニング器具から着想を得て開発された独自の丸形回転ブラシが特徴で、ブラシの毛1本1本を振動させる遠心マイクロモーションを搭載したiOシリーズを展開しています。上位機種では「iO9」のビックカメラオリジナルモデルが人気です。

「このモデルは海外でも使える電圧になっていて、充電時間が短いなど、シリーズの中でも基本性能が優れています。歯磨きモードは7種類と多く、ブラッシングに適切な力加減を赤・緑・白の3色で教えてくれる『スマート押し付け防止センサー』や、気づかなかった磨きグセを正して磨き残しを教えてくれる『人工知能ブラッシング認知機能3Dトラッキングシステム』を搭載。当店オリジナルは2種類のブラシが2本ずつ、計4本付きの特別モデルで、ローズクォーツもオリジナルのカラーになります」

ブラウン オーラルB iO9 ビックカメラオリジナル(49,800円)。通常版のブラックオニキスのほか、オリジナルカラーのローズクォーツもラインナップ
付属のブラシは「しっかりクリーン」(左)と「やわらかケア」(右)の2種類
専用アプリを使えば磨きグセを可視化できる
トラベルケースは充電器付きなので出張や外出時に便利

初めての電動歯ブラシに最適 シンプルに使えるエントリーモデル

ここからは主要メーカーのエントリーモデルが登場。「電動歯ブラシを一度試してみたい」「機能を使いこなす自信がないのでシンプルでいい」という方は、価格的にもお求めやすいエントリーモデルで十分です。

「パナソニックの『EW-DA18』は未経験者の最初の1本として最適です。基本は歯科医師が推奨する『横磨き』のため、横方向への細かなリニア音波振動により歯周ポケットにひそむプラークを掻き出してくれるのがポイント。本体に直接USBケーブルを繋ぐことができるので、ご自宅でも外出先でも手軽に充電できます」

パナソニック Doltz EW-DA18(9,780円)(写真中央)

フィリップスのソニッケアーからは、簡単操作で手軽に電動歯ブラシを使うことができる5300シリーズをセレクト。

「ブラッシングモードが1種類なので、電源を入れて強弱から強さを選んで歯に当てるだけと、わかりやすくシンプル。ソニッケアーの音波水流とブラシヘッドで手磨きの最大10倍の歯垢除去力があるほか、強く押し当てすぎるとブラッシングの振動が変化する過圧防止センサー付き。電動歯ブラシの効果を実感するには十分の性能です」

フィリップス ソニッケアー 5300シリーズ。ホワイトがHX7108/06(14,270円)、ブラックがHX7101/06(10,650円)

「ブラウンのオーラルBはよりお求めやすい入門モデルもありますが、おすすめは上位クラスで紹介した『iO9』と同じシリーズの『iO3』です。価格も比較的お手頃ですし、ブラウンの他のエントリーモデルと比べてiOシリーズは磨く能力が高く、音も静か。歯磨きモードも3種類から選ぶことができます」

ブラウン オーラルB iO3。左はアイスブルー(14,800円)、右は3本の替えブラシ付きのヘルスパック ラベンダー(11,840円)

タイプにより選べるパナソニックのジェットウォッシャー

歯磨きと併用するとオーラルケアをより強化できる口腔洗浄器。様々なメーカーから商品が発売されていますが、圧倒的に人気なのがパナソニックのジェットウォッシャーです。超音波水流で歯間に詰まった汚れをパワフルに洗浄するだけでなく、タイプもいろいろ揃っているので自分に合ったものを選ぶことができます。

「据え置きタイプの『EW-DJ75』はタンクとハンドルが分かれているのが特徴。タンクの容量が大きく、1回約3分と長い時間使うことができるのが魅力です。ただし本体が大きい(本体サイズ:12.5×14×30cm/幅×奥行×高さ/舌磨きノズル含む)ため置き場所を確保する必要があります。『EW-DJ55』はタンク一体型のハンディタイプ。防水仕様で、風呂場でも使うことができる人気モデルです。舌磨きノズルが付いているのもポイントで水圧も5段階から選ぶことができます。同じ防水のハンディでも『EW-DJ42』はコンパクトに収納できるポータブルモデル。タンクを収納すると大きさが半分ほどになり、ノズルも本体に収納できるので外出時に持ち運びたい方に便利です」

パナソニックのジェットウォッシャードルツ超音波水流シリーズ。左から据え置きタイプのEW-DJ75(19,800円)、コードレスタイプのEW-DJ55(17,820円)、携帯性に優れたハンディタイプのEW-DJ42(14,850円)
EW-DJ75とEW-DJ55に付属している舌磨きノズルとポイント磨きノズル

ジェットウォッシャーには従来品よりもやわらかい水流でやさしく洗浄するナノクレンジング水流モデル「EW-NJ80」もあり、歯茎が敏感な方や強い刺激が苦手な方に好評です。

「水流の強さや勢いでなく、水流内につくられた無数の微細な水滴と、その中に含まれるナノサイズの気泡が弾ける力で歯垢を洗い落とすため、歯茎が敏感な方も安心して使うことができる最新モデルです。水圧レベルを強弱させることでノズルを歯間移動させるタイミングの目安を知らせる『歯間ガイドモード』も搭載。タンク一体型の防水・コードレスタイプなので置き場所を取らず、風呂場や洗面所でも使うことができます」

パナソニック ジェットウォッシャードルツ ナノクレンジング水流モデル EW-NJ80(32,670円)

使用時の注意点と購入時にチェックしておくべきこと

電動歯ブラシはブラシ部分を変えれば複数人で共有することもできるため、コストを抑えるなら共有を前提に購入するのも一案です。

「電動歯ブラシはそこそこ高価なものなので、ブラシの部分を変えて家族共有で使いたい、というお客様も多いです。自分に合ったブラシを選び、各々が自分好みのモードを選べばいいので、共有しても問題なし。家族それぞれが安いモデルを買うのではなく、家族共有でハイエンドモデルを買うのもいいと思います」

電動歯ブラシ用のブラシは手磨き用の歯ブラシと比べると高価なイメージですが、ランニングコストはどのくらいかかるのでしょうか。

「基本的にはどのメーカーも3カ月に1度のブラシ交換を推奨しています。ランニングコストはメーカーや選ぶブラシの種類によりかなり差がありますが、平均すると1,000円前後。なかには2本入りで1,000円前後のものもあります。海外メーカーは時勢により少しお高めなので、ランニングコストで選ぶのもアリかもしれません」

電動歯ブラシ売場の一角に設置された替えブラシコーナーは、目的のものを選びやすいようメーカー別に展示

電動歯ブラシに関するより細かい疑問や悩みがある方は、商品知識が豊富な店頭スタッフの説明を聞いてから買うのがおすすめです。電動歯ブラシに何を求めているのかだけ明確にしておけば、あとはコストを含めて最適なモデルを案内してくれるので、ぜひスタッフに頼ってくださいね。

ビックカメラ有楽町店(東京都千代田区有楽町1-11-1)

なお、価格は取材(1月23日)時点の店頭価格です。

中野悦子