いつモノコト

お手頃価格で口内スッキリ「シャオミ ウォーターフロッサー 2」

Xiaomi ウォーターフロッサー 2

ものを食べると変な場所に食べ物が詰まったりと、以前は気にならなかったことで「歳を取ったな」と感じる今日この頃です(笑)。虫歯がほかの様々な病気に関係するという話も良く見聞きするところで、そろそろ歯磨き以外にも何かしたいと思っていました。

歯磨き以外のケアというと、デンタルフロスという糸で歯と歯の間をきれいにするのが良いとされています。筆者もデンタルフロスや歯間ブラシを試したのですが、効果はありそうなものの非常に面倒というのが正直なところでした。

その代わりになりそうなのが「歯ブラシできれいにするのが難しい部分を水流で洗浄する」という製品。様々なブランドが販売していますが、有名ブランドのものだと数万円するのでなかなか気軽に買えずにいました。

そんなときに登場(9月26日発売)したのが「Xiaomi ウォーターフロッサー 2」です。3,480円という低価格でありながら、シャオミブランドというのがポイントでした。

シャオミはスマホの世界出荷台数が第三位の大手でもありますが、完成車から家電、ボールペンに至るまで様々な製品を手がけている特色のあるメーカーです。日本でも直営店を展開するなど存在感が増しているほか、国内でのサポート体制もあるとのことで一定の安心感があり購入を決めました。

2024年のスマホの世界シェア(総務省 情報通信白書令和7年版 データ集より)
国内未発売ですが、XiaomiはEVも手がけています(Xiaomi EXPO 2025で展示されたEV「SU7 Ultra」)

勢いは十分 タンク容量はもっと欲しい

パッケージを開けると本体、ノズル、充電ケーブル、日本語対応の説明書などが入っていました。本体は水タンク一体型で、手に持ってみるとなかなか存在感のある大きさです。

組立はノズルを装着するだけと簡単で、あとはタンクに水を入れるだけで準備完了です。水の強さはジェントル/標準/パワフルの3段階だけなので使い方も難しくありません。

ノズルは通常用(下)のほか、矯正中に使うタイプ(上)も付属

筆者はこうした製品を使うのは初めて。「初心者は弱めのジェントルモードから」という説明書の注意書きに則り使い始めました。最強となるパワフルモードも試したところ、痛みや出血もなく常用できるモードでした。

操作部。電源ボタンとその下はモードの切り換え。一番上のボタンはノズルを外すときに押す

動画で見るとわかるとおり、かなり勢いのある水の噴射になっています。筆者の場合は歯磨き後に使っていますが、水が“ドドドドド”と当たって、歯の隙間や歯周ポケットの汚れにも効果はありそうな印象でした。

この手の製品については「使用時に水が飛び散る」といった声もあって多少心配していましたが、口を閉じていれば特に水が飛散することはありませんでした。ただし、かなりの量の水が出てくるので随時口から排水できるように洗面台で使う必要はあります。

使っていて気になったのは、ウォータータンクの容量が200mlという点。吐出時間を計ったところ、ジェントルモードで約73秒、標準モードで約62秒、パワフルモードで約50秒でした。

メーカーは大容量と謳っていますが筆者には吐出時間が短めに感じられ、パワフルモードだと一度の使用で2~3回給水が必要でした。市場にはタンクが300ml超といった製品もあるので(それでも足りなさそうですが……)、今後タンク容量増大という改良を望みたいところです。

給水ホースには重りが付いているので、傾けても最後まで水を吸い上げてくれます

とはいえ、持ち運びできる一体型と考えるとタンク容量は仕方の無い部分かもしれません。他社にあるタンクが別の据え置きタイプはこの問題をクリアしていると思いますが、高価でそれなりの置き場所も必要でしょう。

気軽に買える入門モデル

使用中は目に見えてよごれが出てくるというものでは無いのですが、かなりスッキリ感があり一度使うと手放せなくなりそうです。

本体はIPX7防水なので使用後に水洗いしておけば衛生的です。バッテリーはジェントルモードで90日持つそうで、購入してから2週間ほどですが1度も充電せずに使えています。頻繁な充電が不要なところも良いと思います。

付属の充電ケーブルはUSB Type-A対応。本体側はUSBではありませんでした
本体側の充電ポート

筆者のようにこうした製品を使うのが初めての場合、いきなり高価な製品を買うのはハードルが高いと思います。このウォーターフロッサー 2は、水流を使った洗浄機がどういったものなのかお試しで気軽に試せる点でおすすめです。

ウォーターフロッサー 2に不満が出てきたら、さらに高性能なタイプを検討するのも良いですし、こちらに留まるのも良いでしょう。ちなみに交換用のノズルセットも980円で用意されています。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。