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IT仕事図鑑(2) “止まらない仕組み”をつくる「SRE=サイト信頼性エンジニア」
2026年6月4日 09:00
「ITの仕事」と聞くと、プログラマーやシステムエンジニアを思い浮かべる人が多いかもしれません。ですが実際のIT業界には、あまり知られていないものの、サービスや開発現場を支える“専門職”が数多く存在します。
たとえば、「SRE」「CRE」「VPoE」「エバンジェリスト」といった仕事。名前だけでは何をする仕事かわからないかもしれませんが、実はこれらは、近年ますます重要性が高まっている職種です。
本連載では、IT業界の基礎知識から職種までをイラストでわかりやすく図解し、発売即重版となった書籍「IT仕事図鑑 はたらく現場と人がイラストでぜんぶわかる!」 の中から、“知る人ぞ知るIT仕事”をピックアップ。かわいいイラストとともに、「どんな仕事なのか」「どんな役割を担っているのか」をわかりやすく紹介していきます。
「SRE」=“サービスが止まらない”を「しくみ」で支える人
SREとはSite Reliability Engineeringの略で、システム運用を人手だけに頼らず、ソフトウェアの力で信頼性を高めていくという考え方であり、サイト信頼性エンジニアはそれを実践するエンジニアです。
インターネットサービスやアプリが安定して動き続けることを目的に、システムの稼働率を最大化しつつ、開発チームが新機能を安心してリリースできる環境を整えます。障害対応や運用作業を自動化するしくみをつくることで運用の負荷を減らすといった改善を積み重ね、サービス全体の品質向上に貢献する存在です。
信頼性をしくみで支えるエンジニア
SREの主な業務は、「運用をしくみ化し、サービスの安定稼働を支えること」です。システム全体の状態を監視するしくみを設計し、エラーや異常を検知した際には自動で対応できるよう設定を行ないます。たとえばトラフィック(通信量)が急増した際に自動でサーバーを増やしたり、異常検知時に通知を送ったりするようなしくみを構築します。
障害が発生した場合は原因の調査や復旧対応をするほか、再発を防ぐための改善策を実施します。開発チームと協力しながら、新機能をリリースする際にどんな影響が出るかを確認したり、安全にデプロイができるよう、自動化パイプラインを構築したりすることも重要な業務の一つです。
SREはサービスを止めずに安定して動かす責務があり、開発や運用、インフラについて幅広く理解していることはもちろん、プログラミング言語やインフラ知識、クラウド技術、自動化・監視ツール、CI/CD、コンテナ技術など、幅広いスキルと知識が求められます。
今後のキャリアとしては、ITアーキテクト(クラウド領域)やDevOpsエンジニアなどが考えられます。
どんな人がSREに向いているの?
「しくみづくりを考えるのが好きな人」「裏方でサービスを支えることにやりがいを感じる人」。そんな人は、SREに向いていると言えるでしょう。
SREになるには、どんな資格を持っていると有利なの?
確実に持っていなければいけない資格はありませんが、「Google Cloud Professional DevOps Engineer」や「LPIC」「CompTIA Network+」の資格を持っていると有利になるかもしれません。
IT業界には、「プログラマー」や「システムエンジニア」以外にも、まだまだ知られていない多彩な仕事があります。次回も、“知る人ぞ知るIT仕事”を紹介していきます。
・価格:1,870円
・ページ数:224ページ
・サイズ:A5判
・著者:小野歩 著/増井敏克 監修
・内容
序章 ITの仕事となり方
1章 ITの仕事現場での基礎知識
2章 アプリ開発系
3章 インフラ系
4章 AI・データ分析系
5章 社内システム・保守系
6章 コンサルタント系
7章 監査系
8章 マネジメント系
9章 セールス系
10章 Web系
11章 伝える系
12章 横断系
巻末付録 IT資格一覧






