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IT仕事図鑑(1) 「エバンジェリスト」はプレゼン・発信で技術を届ける“伝道者”
2026年6月2日 09:52
「ITの仕事」と聞くと、プログラマーやシステムエンジニアを思い浮かべる人が多いかもしれません。ですが実際のIT業界には、あまり知られていないものの、サービスや開発現場を支える“専門職”が数多く存在します。
たとえば、「SRE」「CRE」「VPoE」「エバンジェリスト」といった仕事。名前だけでは何をする仕事かわからないかもしれませんが、実はこれらは、近年ますます重要性が高まっている職種です。
本連載では、IT業界の基礎知識から職種までをイラストでわかりやすく図解し、発売即重版となった書籍「IT仕事図鑑 はたらく現場と人がイラストでぜんぶわかる!」 の中から、“知る人ぞ知るIT仕事”をピックアップ。かわいいイラストとともに、「どんな仕事なのか」「どんな役割を担っているのか」をわかりやすく紹介していきます。
組織の技術やサービスの魅力を世の中に伝える伝道者=「エバンジェリスト」
エバンジェリストは、自社の技術や製品、サービスの魅力を社内外に広く伝える仕事です。
開発者やクライアント、エンドユーザーなど、多くの人に対して講演や記事、動画、SNSなどで情報を発信し、自社製品の価値や魅力を伝えるとともに、組織のブランド価値を向上させます。また、開発者向け技術情報の発信やコミュニティ育成、新技術の導入支援を担うこともあります。エバンジェリストは、新しい製品や技術の価値を広めるという意味で、営業でも広報でもない、まさしく「伝道者」なのです。
技術をわかりやすく伝えるストーリーテラー
エバンジェリストの主な業務は、「技術情報の発信」と「コミュニティとの関係構築」です。セミナーやイベントで自社技術を紹介し、参加者がその技術を理解して実際に活用できるようにサポートします。
また、技術ブログやSNS、YouTubeなどで最新情報を発信し、開発者や利用者の関心を高めていきます。コミュニティの勉強会やハッカソン(エンジニアやデザイナーが短期集中的にプログラム開発やサービス考案を行なう大会)に参加して現場の声を拾い、自社製品の改善につなげることも重要な役割です。
社内向けに開発者教育や製品理解を促進するインナーマーケティング活動を担うこともあります。このようにエバンジェリストは、「技術を人に伝え、共感を生み出すプロフェッショナル」であり、「技術を理解する力」「専門用語をかみ砕く力」「相手目線で物語として伝える力」のすべてが求められます。
このため、エンジニアとしての経験を前提とし、そのうえでITコンサルタント、PdM(プロダクトマネージャー)、プリセールスなどのキャリアを経て、キャリアアップするのが一般的です。
どんな人がエバンジェリストに向いているの?
「人にわかりやすく説明するのが好きな人」「コミュニティで人と交流するのが好きな人」「伝えることに喜びを感じる人」。そんな人は、エバンジェリストに向いていると言えるでしょう。
エバンジェリストになるには、どんな資格を持っていると有利なの?
確実に持っていなければいけない資格はありませんが、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」「ITストラテジスト試験」「システムアーキテクト試験」の資格を持っていると有利になるかもしれません。
IT業界には、「プログラマー」や「システムエンジニア」以外にも、まだまだ知られていない多彩な仕事があります。次回も、“知る人ぞ知るIT仕事”を紹介していきます。
・価格:1,870円
・ページ数:224ページ
・サイズ:A5判
・著者:小野歩 著/増井敏克 監修
・内容
序章 ITの仕事となり方
1章 ITの仕事現場での基礎知識
2章 アプリ開発系
3章 インフラ系
4章 AI・データ分析系
5章 社内システム・保守系
6章 コンサルタント系
7章 監査系
8章 マネジメント系
9章 セールス系
10章 Web系
11章 伝える系
12章 横断系
巻末付録 IT資格一覧






