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63のIT職種を“例え”イラストで図解「IT仕事図鑑」 データを洗うのは誰?
2026年4月17日 09:00
AIやDX、セキュリティ分野などへの投資拡大を背景に、IT人材の需要は年々拡大しています。ますますIT人材が求められるこれからの時代において、「どのような仕事があり、どのような人が働いているのか」を具体的に知りたいというニーズが高まっています。そこで、親しみやすいイラストとていねいな解説で、IT業界の全体像と各職種の特徴を同時に理解できる、これまでにない仕事図鑑が誕生しました。本記事では、制作にあたってのこだわりポイントから、本書の魅力を紹介していきます。
制作のこだわり(1) 「たとえるイラスト」で、どんな仕事か一目でわかる
IT仕事をそのままイラストにすると、そのほとんどが「PCの前で作業をしている人」になってしまいます。そこで本書では、各職種の特徴を直感的に伝えるため、「たとえるイラスト」で表現しているのが最大のこだわりポイントです。
たとえば、第4章に登場するデータサイエンティストのイラストは、「汚れたデータを洗濯機で洗う人」になっています。これは、データサイエンティストの仕事の1つである「データクレンジング(データの抜けや誤りを補正し、きれいな状態にする作業)」をたとえています。
イラストの中には、「null(何もない)=欠損」「エンジにあ=誤り」といったそのままでは使えない「汚れた」データたちが洗濯機の中で洗われ、きれいになったデータがグラフとして干されたあと、最後にかごに整頓されて収められています。
随所に、実際の現場で用いられるIT用語が散りばめられているのでぜひ注目してください。
本書には63職種を掲載しているため、それぞれのイラストが似通らないように細心の注意を払いました。どんなふうに作ったかというと、著者の原稿から職種ごとの特徴やキーワードを抽出し、ChatGPTで複数のイラスト案を作成。その中でもっともうまく「たとえて」いる案を選び、著者や監修者、編集部内でイラスト案への意見をもらいながら修正していきました。その後に編集者が手描きでラフを起こし、それをもとにイラストレーターが仕上げのイラストを描き、完成です。
「BIエンジニア」「データアナリスト」「データエンジニア」など、似た職種の違いをどう表現するか、またシステム開発のように目に見えない概念をどのようにイラストで可視化するかを考えるのは苦労しましたが、いずれの職種も「1枚絵でどんな仕事かわかる」ようになっています。63ものIT職種をイラストで一覧できる本はほかにないでしょう。
著者・小野歩さんのお気に入りは、オーケストラの指揮者のようにプロジェクトを導いている「PM(プロジェクトマネージャー)」。「こういうプロジェクトマネージャーがいたら、本当に理想的ですね。実際にはそううまくいかないことが多いのですが(笑)」(著者談)
制作のこだわり(2) 非エンジニア仕事もたくさん収録
IT業界ではたらく人は、必ずしもエンジニアだけではありません。本書を執筆した小野歩さんのような「IT技術書、雑誌、Web記事の著者」や本書を編集した「編集者」、「Webデザイナー」「システム監査」「エバンジェリスト」など、幅広い非エンジニア職も多数取り上げています。
最近では、情報 Iを教える教員である「情報科の教員」なども、IT業界を支える存在の一つといえるでしょう。このようにIT業界には、開発を行なうエンジニアだけでなく、さまざまな立場の人が関わることで成り立っていることを伝えるため、本書では職種をエンジニアに絞らず、幅広く収録しています。
そのため、エンジニアとしてのキャリアパスを知りたい人はもちろん、進路を考えている学生や、IT業界への転職を考えている人など、多くの人に手に取って頂ける内容になっています。
著者からひとこと
「この本は、ITにまつわる仕事の全体像を俯瞰し、自分なりのキャリアの地図を描くための1冊です。まだ目指す職種が決まっていない方も、すでに興味のある分野がある方も、本書を通じて『この道を進んでみたい』と思える仕事に出会ってもらえたら嬉しく思います。これから始まるIT業界への旅路の、最初の1冊として。本書が、あなたの一歩目を後押しできれば幸いです」(「はじめに」より抜粋)
・価格:1,870円
・ページ数:224ページ
・サイズ:A5判
・著者:小野歩 著/増井敏克 監修
・内容
序章 ITの仕事となり方
1章 ITの仕事現場での基礎知識
2章 アプリ開発系
3章 インフラ系
4章 AI・データ分析系
5章 社内システム・保守系
6章 コンサルタント系
7章 監査系
8章 マネジメント系
9章 セールス系
10章 Web系
11章 伝える系
12章 横断系
巻末付録 IT資格一覧





