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JR西、廃線高架に廃車サンダーバードのエンタメレストラン 9月20日開業
2025年9月12日 12:12
JR西日本は、日本初の廃線高架上レストラン「FUTURE TRAIN」を京都・梅小路にて9月20日にグランドオープンする。特急サンダーバードの廃車両を活用している。
FUTURE TRAINは、特急サンダーバードを紅梅色に再塗装し、“未来行き”の列車として再出発させるというコンセプトのエンタメレストラン。3月に京都市などと締結した「京都駅西部エリアにおける“鉄道高架空間の活用によるエリア活性化”のための連携協定」に基づき開業する。2019年にJR嵯峨野線の京都・丹波口間にて「梅小路京都西駅」が開業し、新駅設置に伴い梅小路短絡線の高架(梅小路ハイライン)が廃線となった。これを歴史遺産として残し、エリア活性化につなげるため、廃線高架上常設店舗を整備した。
全長約90mの高架空間に1~3号車の車両が並び、エリアごとに異なる体験を提供。先行オープンでは飲食エリアとなる2・3号車を開業し、5,000人以上が訪れた。
今回のグランドオープンでは、廃車となった特急サンダーバード(681系)をアップサイクルした没入型体験エリアの1号車「FUTURE BIRD」と、線路に隣接した5号車の「テラス席」を新たに公開。FUTURE TRAINの全車両がオープンすることとなる。
1号車のFUTURE BIRDは、廃車となったサンダーバードを「イマジネーションをエネルギーに走る未来行きの列車」としてアップサイクルしたアートエリア。梅小路地域の新たな観光&カルチャースポットとなることを目指す。
演出はアーティスト・増田セバスチャンとIMAGICA EEXとのコラボによるもので、レトロフューチャーな装飾とCG・電飾・音響を立体的に組み合わせている。
2号車は食堂車をモチーフにしたメインダイニングで、オリジナル料理やドリンクを提供。3号車はバーカウンターやボックス席、“ホーム席”と呼ばれる高架上のテーブルスペースを用意し、よりカジュアルに食事を楽しめる空間とした。
提供する食事メニューはハンバーグ、オムライス、パスタ、グリルやステーキ、サラダやアペタイザーなどのほか、オリジナルメニューも用意。「豪華絢爛バーガー -梅未来-(ポテト付き)」(3,000円)、「フューチャー駅弁BOX(スープ・お茶付き)」(2,800円)、「バーディ・バディのパンケーキ」(2,200円)、「KAWAII五重塔パフェ」(2,600円)などがある。
FUTURE TRAINでは、オリジナルキャラクターのバーディ・バディとピンクバードが物語を案内する。
バーディ・バディはピンクの帽子とカラフルな尾が目印で、先頭車両・FUTURE BIRDの車掌を務める。ピンクバードはピンクの羽を模した制服が特徴の添乗員「時空アテンダント」。映像演出や料理の進行にも登場する。
グランドオープン後は、約20分の没入型乗車体験とコース料理が一体となったプラン「FUTURE IMAGINATION コース」を提供する。完全予約制で、料金は11,000円。時間は18時45分~20時45分の2時間制。内容は、乗車体験コンテンツ、食前酒、全7品コース料理。対象年齢は中学生以上。
所在地は京都府京都市下京区観喜寺町3番地。営業時間は11時〜23時。JR梅小路京都西駅直結、京都駅からは徒歩約20分。梅小路京都西駅は京都駅から1駅。




